研修医宇井初出動

2012年04月30日 18:47

研修医にはドクターヘリ任務は肩の荷が重い。
だけど、中には優秀な研修医もいる。

考えた条件は以下。
ドクターヘリ総論講義30分。
ドクターヘリ安全プリント自宅学習30分。
ドクターヘリ機長から実機で説明60分。
ドクターカー現場出動経験複数。
外傷診療講習会PTLS受講。
病院前外傷救護JPTEC受講。
気道確保困難講習会difficult airway受講。
麻酔科研修気管ソウカン80例以上経験
救命救急研修3ヶ月以上。

2年目研修医宇井あかねがドクターヘリのOJTシートに乗った。
細身の体に紺色のフライトスーツがよく似合う。
足元は安全靴。

4月中旬。気候がどんどん安定する。
8時20分、朝の機長とのミーティング、無線交信テスト、器材チェック、
人工呼吸器、AED、ペースメーカーチェックのはずだった。

午前8時4分六ヶ所村から要請。
右胸には、赤いストラップのドクターヘリ出動コードブルーPHSが入っている。
いきなり、鳴り出した。
「えっつ、8時半からスタンバインのはず」宇井
とりあえず、通信指令室へ駆け出した。
今日の指導フライトドクターは、河野医師。
河野医師も一緒。
「六ヶ所村から胸痛患者、一旦六ヶ所村診療所に入り、そこから要請です」CS
二人の医師とナースはヘリポートへ走った。

資器材準備もてきぱきと行い、
午前8時21分離陸。
六ヶ所村には8時39分着陸した。
いつもの大石運動公園駐車場。

8時51分離陸。
ヘリコプター内では、12誘導心電図モニターをつける。
万が一のときは
直ぐ近くに電気ショック装置がある。
急変なく、搬送できた。
9時10分八戸ヘリポート着陸。
患者はERに入った。
フライトスーツ姿でそのままER初期診療を手伝う。
「ほっ」

無事、はじめてのドクターヘリ出動を終えた宇井研修医だった。

さらに続く
9時41分ドクターヘリ出動要請。
今度は田子町から。
9時46分宇井研修医と河野医師は再び離陸。
EC135は田子町までは飛びなれたルートだが、
宇井研修医は初めて。
左に名久井岳を見てさらに進む。
高度はどんどん上がる。
山岳地帯にある盆地。
彼女が生まれた仙台とはまるで違う風景が続く。

9時59分農山村広場に着陸。
一酸化炭素中毒の患者だった。
「ERへ運んだら高気圧酸素治療かな」
などと思う。
患者を収容し、
10時11分離陸。
10時22分八戸ヘリポート着陸。
ERでは、河野指導医から質問が飛ぶ
「一酸化炭素中毒で高気圧酸素治療が必要なときは」
「妊婦、意識障害、エーと」宇井
「勉強しておいてね」河野

さらに続く
八戸市立市民病院循環器内科入院中の患者。
手術目的に弘前大学へ転送する。
陸路2時間半。
ドクターヘリの出番。
11時3分離陸。
十和田湖を左に見て、津軽平野へ向かう。
ドクターヘリも始めて、
十和田湖を空から見るのも初めて。
だが、患者の観察で余裕がない。

11時31分弘前大学屋上ヘリポート着陸。
患者を受け渡し
11時53分離陸。
帰りは、ゆっくり十和田湖を眺めることが出来た。
12時19分八戸市立市民病院へリポートに帰った。

宇井研修医、午後は、自分の受け持ち患者の処置とカルテ書きが待っていた。
お疲れ様。


コメント

  1. ドクターヘリお | URL | JVY3BEOQ

    お疲れ様です

    何事も初めてのことは緊張しますよね。
    しかも命がかかっている仕事となればなおさらですよね。
    ほんとにお疲れ様でした。
    世間はGWですが宇井先生、そして八戸ERの皆様がんばってください!!
    自分も臨床工学技士の勉強、そこそこがんばります。(笑)

  2. | |

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  3. 八戸人 | URL | -

    育て…。

    人の命を救うのもですが、後身を育てるのも立派な仕事ですよね。


    先日母が急患室に入室していたのですが、今先生が何かに迷ってた時に誰かが[僕がやります]と自ら志願してたのを聞いてたらしく、後身の指導が行き届いてるし、その自主性に感動してました。


    今は病棟から患者さんが助かりますようにと祈りながらヘリを見ています。


    色々大変な事もあると思いますが体に気を付けて救急医として邁進して下さい。

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