三戸二台出動 中編

2012年04月11日 18:08

やはり、頭部外傷だ。
気道が危うい。
さらに、胸部もおかしい。
フレイルチェスト両側肋骨がぐらぐらに折れている。
呼吸数は、遅く8から10回。
まず、気管ソウカン。
だけど、口が十分に開かない。
それから、呼吸、循環の評価をサーとした。
とうこつ動脈はよく触れる。
循環はOKだ。
それなら、鎮静剤を使える。
腕に点滴の針を刺す。
車は止まま。
うまく、針を刺せた。
やはり、ショックでなければ針は容易い。
ミダゾラムを10mg注射した。
鎮静剤だ。
救急車内での鎮静剤注射+気管ソウカンは、ドクターカーの強み。
これで、危機的状況を切り抜ける。
バッグバルブマスクで換気する。
SpO2は100%。
隊長の介助で気管ソウカンする。
野田頭部長はうまい。
気管ソウカン成功。
チューブの位置確認は重要。
目で見て、聴診器を使い、確認する。
「位置よい」

うしろから、サイレンが近づく。
赤車ではない。
救急車のピーポーサイレン。
2台目の救急車は、直ぐ後ろに停車した。
機関員から
「後ろの救急車の患者を診察する余裕ありますか」
「わかりました。一旦車から出ます」

野田頭部長は2台目救急車に乗り移る。
第一印象は重症。
痛み刺激でようやく目を開く程度。
循環はいい。
超音波検査を行う。
問題なし。
「医師ピックアップ赤車が近づいている」隊長
「それなら、先に行って」野田頭部長

再び、1台目の救急車に移る。
2台目救急車はサイレンを鳴らして出発した。

1台目救急車では、primary surveyの続き。
サーッ見た循環。
今度はしっかり見る。
「出してください」救急車の出発を隊長に上申した。
呼吸音は走りながらでは無理だが、
他は出来る。
揺れる車内で超音波検査をする。
心嚢はよい、腹腔内出血なし。
超音波検査はOK。
室音を高めに保つ。
気温は低い。

SpO2が低下した。
脈が速い。弱い。
血圧測定不能。
救急車は減速した。
聴診器を使う。
左呼吸音が聞こえない。
胸を触ってみる。
喉が右に変移。
脇の下を触るが、皮下気腫はない。
(続く)


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