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北国から脳死臓器提供 その8

2012年03月29日 18:22

向かったのは外の零下の気温とは別世界の、
温められた室温、
まぶしい光の手術室。

麻酔薬は使わないが、呼吸と循環管理には、麻酔科医師が入る。
大阪から応援に駆けつけた麻酔科医師と、新美医師、
研修医の鳩山医師が頭側に入った。
・ ・・・・
予定より5分早く執刀開始。
4時55分国立循環器病センターの心臓外科医がメスを握った。
手術の腕前は早い。
うまい。
・・・・
大動脈をカンシで閉鎖すると心臓が停止する。
そのすこし前、
臓器移植ネットワークのコーディネータが叫んだ。
「名古屋から八戸へ向かった心臓用チャーター便飛行機、
無事八戸空港に着陸しました。
手術すすめてください」
手術室で拍手が起きた。
・・・・
6時32分健康色の心臓が摘出された。
摘出された心臓は、男性から離され
テーブルの上で、細かい追加処理を受けた。
クーラーバッグに入れられた。
2名の医師がクーラーバッグを持ち、手術室から消えた。
男性の術野には、
肺摘出大阪大学チームがいた。
タクシーで2時間前に到着していた。
・ ・・・・
命をつなぐ心臓と摘出医師2名は、
2階の手術室から1階へ降りた。
ヘリポートへ近づく。
ドクターヘリを使うわけではない。
外は
夜明けすこし前だが、
すでに明るくなっていた。
・・・・・
臓器移植ネットワークの緊急自動車が
ヘリポートドアまでバックで近づき待機していた。
コンクリートは凍っていた。
7時9分さきほどまで男性の胸で動いていた心臓と2名の医師は、
大阪へ向かい移動開始。
(続く)


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