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太平洋から日本海 その7

2012年01月05日 18:24

給油中に、県病フライトナースの千葉君が現れた。
彼は、認定救急看護師学校で私の教え子。
にこやかに現れた。
隣には、青森消防の沼山救急救命士がいる。
九州でアドレナリ投与教育を終えて、今青森県病で、実習中だと。
楽しく話をした。
「今先生は高校時代部活は?」
「一年の時だけ剣道。でも勉強についていけず、その後は帰宅部です。
大学医ではハンドボールとスキー部です」
など。

見物の市民が数人集まってきた。
「やはり、二機必要だね」(津軽弁で)
私は市民に近寄って
「どうぞ、近くでドクターヘリを見て下さい」
しかし、青森県病ヘリポートの柵には南京錠がかかっていた。
警備員に尋ねた。
「この鍵持っていますか?」
答えはノー
「残念ですね。次回また」私

給油が終わったころ、機長に電話が入った。
「六ヶ所村オブチ診療所から八戸までの転院搬送依頼あり、
まだ正式要請ではないですが、おそらくドクターヘリ要請になるでしょう。
そのまま青森市で待機おねがいします。」CS
「天候はどうですか」機長
「陸奥湾、太平洋は問題ない」CS

千葉看護師、沼山救急救命士と別れを惜しんだ後、私達は
EC135に乗り込んだ。

エンジンスタートした。
10時14分 そして、ドクターヘリ出動要請の電話が来た。
八戸から六ヶ所村へ飛ぶより、青森市から六ヶ所村の方がわずかに近い。

実は,少し前の時刻、八戸市立市民病院から弘前大学へ患者転送の話が上がっていたのだった。

計画では、青森県病で給油後、すぐに八戸へ戻り、弘前へ出るはずだった。

六ヶ所村の患者は朝発症の高齢男性、胸痛、糖尿病あり。
あきらかに、診療所の患者に優先がある。

すでに、CSには、八戸市立市民病院救命救急センターの医師が入り、
二つの事例の優先順位を決めていた。
八戸ERとドクターヘリ通信司令室はつながっている。
そのドアはいつもオープン。

八戸市立市民病院救命救急センターでは18名の、救急医が全員私と同じ考え。
その決定は正解!

10時15分青森市を離陸
(続く)



・・・・・
(追伸)

12月31日は、早朝から多発外傷患者の手術をしていました。
早朝例はドクターカーピックアップで赤車出動→死亡
午後例はドクターヘリ、ドクターカー、サンダーバード作戦→死亡
ご家族は新年を祝うお気持ちなど消え失せていることと存じます。
合掌

全てはできないけれど、できるだけ救いたい


コメント

  1. 田中 | URL | -

    今年も頑張ってください

    6年ほど前、オートバイ事故で今先生にお世話になりました。
    八戸市民病院の救命センターで数分間ですが、今先生と話せて落ち着きました。
    オートバイ事故で脳梗塞、右半身麻痺(数週間で元に戻りましたが)と苦労しましたが、まだオートバイに乗り続けでます。
    あのときはありがとうございました。

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