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日本海出動断念 後編

2011年12月27日 20:20

西の空が黒い。
「もう少し進んでみますが、無理かもしれません」機長
「青森ドクターヘリ1から、八戸市民病院どうぞ」整備士
「・・・・」
気象情報をCSに尋ねたかったが、通じず。
あの雲は低い。
200mくらいか。
この先、ボンジュ山を越えることはできない。
EC135は旋回し、進路を探す。
そして、先に進めない時に備えて、
退路の雲もチェックする。
「青森ドクターヘリ1から鯵ヶ沢消防本部どうぞ、
ドクターヘリは鯵ヶ沢へ進行不可能です。
途中の五所川原まで、救急車を進めることはできますか」
「すこし待て」鯵ヶ沢消防
鯵ヶ沢と県病との中間地点の五所川原まで救急車が進めば、
そこでランデブーする。
もし、ドクターヘリが進行できなければ、
救急車はそのまま、陸路を青森市まで進む。

機長は航空無線で情報を集める。
五所川原方面に進行していた青森県警察へりと無線が通じた。
「視程500mで無理、警察ヘリはこれから引き返す」
どうやら、五所川原までも無理らしい。

「青森ドクターヘリ1から鯵ヶ沢消防本部どうぞ、ドクターヘリはこれより引き返します。
天候悪化しています。」整備士
「鯵ヶ沢消防です。救急車で弘前へ向かいます」

給油のため、ドクターヘリは青森県病へ引き返した。
弱い西風を受けて、
東側の住宅街の上からアプローチする。
高度は150m。
東北新幹線のその前の時代、
国鉄時代に、単線の線路が上野と青森駅を結んでいた。
その線路の緑地となり東へ延びている。
旧線路の上をアプローチして
周りにこんもり雪が盛り上がっている、
県病へリポートへ着陸した。
-1小

給油し直ぐに離陸するはずだった。

西の空に合った雪雲が青森市上空を覆った。
雪がちらついてきた。
弱い風なので、ほぼ真上から雪が降りる。
気温は零下3度。
雪の結晶が大きく開く。
そしてドクターヘリの機体にへばりつく。
先ほどまで時速200kmで飛んでいたEC135の機体は瞬間的に雪の結晶を粉々にする。

「帰れないかな?」私
「分かりますか」広島大学卒の吉村医師
「この、静かに降る雪は止まないね、
風が吹いて雲が移動すれば別だけど、
風が吹いて雲が移動するのは、
われわれの進路にいっちする。
しばらく無理だね。
2時間くらいかな」私

県病の齋藤部長に案内されて、
一旦建物の中にわれわれは入った。
「離陸できそうなら、電話下さい。
5分で来ます」私は整備士に告げた
-8 - 小

県病の新築の救命センターに入った。
初めて入る吉村医師は興奮していた。
高級感がある。
施設が新しい。
いいものが揃っている。
センターで、よもやま話を齋藤部長とした。
齋藤部長は大学の後輩。
埼玉に私が赴任していたとき、
彼は私の狭いマンションに泊まってくれた。
・・・・・

運よく天候が回復、
うまく帰れた。




コメント

  1. ymaxey | URL | -

    冬の青森の天候ばかりはどうしようもありませんね、残念。
    これだけ航空技術が発展している現在においても有視界飛行かぁと唸ってしまいますが、飛行機と違って、ヘリコプターでの計器飛行は、やはり難しいものなのでしょうか?物凄い数が飛んでいるヘリコプターまで管制が面倒を見なくてはいけなくなるのも少々怖い話ですが。すみません、素人質問で。。。

  2. コン | URL | -

    誰か、航空業界の方々!
    コメントしてね

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