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震災の影 太平洋漂流心停止 最終

2011年12月08日 20:05

8時15分上肢が動く。
心電図は,VFのまま。

9時28分直腸温30度。
心電図は,VFのまま。
電解質をチェックする。
OKだ。
さあ、今こそ電気ショックだ。
町田医師は、電気ショックのパドルを男性の胸に押し付けた。
150J充電、そしてショック。
みごとに、VFがとれた。
脈が出る。
成功。

脳のCTを撮影する。
よかった、脳卒中ではない。
脳の虚血の影な見えない。
心停止の影響は今のところ脳CTにない。
男性は救命救急センターに入院した。
しかし、町田医師は落胆していた。
溺水の時刻不明。
心停止継続時間はどう見ても、長時間。
「おそらく、救命不能だろう、よくて植物状態だろうか、できるだけのことはやった」町田医師は駆けつけた家族に伝えた。
家族は悲しんだ。

奇跡は起こる。

男性の体が強く動き始めた。
午後には、手を握るまで回復。
つまり意識が戻った。

2日後、心臓の動きもよし、意識もよし。
PCPSを外す手術を行なった。
血圧と酸素化は大丈夫。

引き続き体温を36度以下、血糖の正常化、もちろん酸素化と血圧は正常に保つ。

4日目、自然に開眼した。
6日目、握手が強くできる。

一ヶ月後会話できる。歩ける。
劇的救命だ。

震災の被害者を一人でも多く助ける。
日本国の危機を救う。

この仕事に誇りを持つ。

(震災の影 太平洋漂流心停止  完)


コメント

  1. 救急ヘリ大好き | URL | k6sBzjzQ

    太平洋漂流心停止

    八戸太平洋200km冲で溺水時刻が分からなかったのに今は自然に開眼し会話、歩行可能またも八戸太平洋冲で劇的救命ですかぁ八戸救命凄い

  2. 千葉の青森県人 | URL | -

    劇的救命

    鳥肌が立ちました…
    あきらめないでPCPS確立。心停止1時間以上。低体温は脳保護に有効とは聞いていますが、他の救命センターだとあきらめるかもしれないケースだと思います。私も救命士としてあきらめないでプレホスピタルケアに臨みたいと思いました!!お疲れ様でした!!

  3. ハム太郎 | URL | -

    素晴らしい劇的救命ですね!!!
    体温が低かったから蘇生できたのでしょうか?

  4. 匿名 | URL | -

    救命は

    この感動がある
    ある意味辞められなくなる理由(^ ^)

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