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震災の影 太平洋漂流心停止 その4

2011年12月07日 20:04

「いいえ、ER2ベッドです」町田医師
「じゃ頑張れ」私

木川医師がこっちという目で私を見た。
「ショック、意識障害です。骨盤と大腿の骨折脱臼、腹腔内出血」
私は、超音波検査をした。
そして、既に出来上がっていた骨盤レントゲンを見る。
「出血のメインは骨盤だね。輸血を開始、そして、骨盤大腿の処置だ。
整形外科も呼ぼう。腹部は超音波検査で追っかけて、
出血の増え方を見よう」私
「先に骨盤ですね」木川医師
「腹+骨盤の優先順位決定は難しい。
この患者は、骨盤だ」わたしは言い切る。
この決定は経験から。
決定は即断しないといけない。
大切な処置が遅れると助けられない。

看護師が呼ぶ。
「ER1ベッドも見てください」
私は頭を右に120度ひねった。
水色のガウンと、マスク、帽子から目だけが出ていた、町田医師がこちらを見ている。
目だけでも表情は読み取れる。
困っているようだ。
「PCPSチューブがうまく進まない」町田医師
動脈硬化があるとき、チューブがうまく進まないことがある。
私は、シューズカバー靴にかぶせた。
これから、血を浴びる処置に突っ込む。
を着た。
そして、
救急隊がはいていた予防衣のズボンを借りた。
具体的に言うと、
救急隊にズボン脱いでもらい、私がそれを履く。
救急隊は予防衣ズボンの下には灰色のユニフォームのズボンを履いている。
そして、ガウンをきる。
すでに、床は血塗れだった。
完全武装で術野に参入した。

二人で処置を進めると、アットいうまに、チューブを留置することが出来た。
町田医師少しだけ手伝うことで、処置はうまくいった。

PCPS確立。
黒い血液、体温25度の血液が、
血液ポンプに吸引される。
そして、次に、人工肺に入り、
鮮紅色の酸素化された血液に再生する。
加温装置を通過すると、
血液温39度となる。
そして、男性の体に再び入る。
酸素と温かい血液で男性の全身臓器は復活するはずだ。
もちろん、血糖も補正する。
血糖が足りないと、細胞は復活しない。
50%ブドウ糖を注射する。
肛門にいれた温度計が徐々に動き出した。
体温が戻ってきた。


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