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現場神経麻酔により救出 最終

2011年11月14日 21:56

思い出すのは、2年前。
オーストラリアの泌尿器科医が、
地震で崩壊した建物で足を挟まれて救出不能であった男性の足を、
ケタラールで静脈麻酔して眠らせ、
「アーミーナイフ」と「大工さんが使う糸鋸」を使い現場で切断した。
そして救出。

救出されたのは日本人の男性。
安心した顔が新聞やテレビに出て国民みんなが安堵した。

糸鋸は救助隊が車両に閉じ込められた傷病者を救出するときに、
金属を切り離すためのノコギリ。

使ったケタラールは、痛みがよく取れる麻薬薬。
この薬は都合がいいことに、呼吸が止まらないので、
現場で処置するときによく使われる。
60kgの男性なら、6から12ml注射します。
短時間の切断手術なら、一回の注射でOK。

緊急現場切断はきれいな切断面は必要なく、あとできれいに断端形成をするために、追加手術すればいいはず。
すばやく切断して、安全な場所へ移動する。
そこで止血操作をして、後方の病院へ運ぶ。

現場四肢切断の適応は、以下のいずれかの場合。
1.皮一枚でかろうじて繋がっているとき。
2. 火災の延焼などで危険が迫ってきており、
救出まで時間を要することが確実で、
救助者の救命のためには四肢を切断するしかない
3. 要救助者の全身状態が悪く、
救命するためには一刻も早く病院での治療が必要なとき

わずかな麻酔薬で眠らせたり、痛みをとる。
そのことが、救助にものすごく役だつ。

ある時は、ケタラール麻酔、ある時は、神経ブロック麻酔。
最善の方法を考えて、現場で活動する。

若い医師は、先輩の経験を聞いて自分が遭遇したときに力を発揮する。
(現場神経麻酔により救出 完)


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