スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

日没はもう直ぐ、十和田湖ピストン飛行 その3

2011年10月29日 08:29

「2台の車に運転手がいない、撤去できない」十消指令2
「了解、それなら、このまま着陸します」機長

今度は機内通話だ
「着陸します。皆さん見張りお願いします」機長
「はい」私、木川医師、佐々木ナース
「逆光なので、西からアプローチします」機長
太陽は西に大きく傾いていた。
高度を降ろすと、機内がオレンジ色に明るくなる。
機長は、太陽を背に受ける方向に左回旋した。
いよいよアプローチだ。
2発のエンジンはトルクを保つために、回転数を上げた。
「トルクOK」機長
「風向きOK」機長
そこだけがぶなの森に開いたポケットのようにアスファルトがある。
西がわには、車が止まってある。
高度が下がる。
メインローターの横風でぶなが揺れる。
聞こえのは、エンジン音だけ。
外では、きっと、ぶなの木がこすれる音がするはず。
ぶなの梢より機体が下がった。
車の上を通過した。
「左はいいかい」機長
「いいですよ」整備士
「まえに出るよ」機長
「テールクリアー」整備士
正面陸上では、消防士が両腕を上げ下げ誘導する。
窓から、木の幹が見える。
ダウンウオッシュで枯れ葉が飛び散る。
「このまま、いいよ」整備士
「降ろします」機長
「16時36分着陸。右のドアを開けます」整備士
木川医師、私の順で外へ出た。
整備士が二人を制止した。
救急2が駐車場に入ってきた。
ドクターヘリの着陸の強力する形で、離れた道路に待機していたのだろう。
メインローターの外側に車は誘導された。
それから、整備士はわれわれに合図をくれた。
こっちへどうそ。

16時37分患者接触
やはり野田隊長だ。
眼が合っただけで、私と野田隊長はOKだ。
「3名のトリアージはどう?」
「この男性が重症、2名は緑」野田隊長
「それでは、この患者にまず、診療始めます」私
Primary survey をはじめる。
第一印象をみて、木川医師に伝える。
「ABCDはOK.FASTやって、それから輸液。血糖忘れずに、
AMPLEを聞いて、この患者をまずヘリ搬入する」私
「野田隊長、この男性を2分後ヘリ搬入して」私
「他の2名を見る前にですか」野田隊長
「そう、2名はトリアージ緑でしょう」私は、野田隊長の判断をいつも信じている。
彼は経験、知識、技術、それに勘も働く。
「はい、先にヘリに入れます」野田隊長
私は、車から降りて、整備士に近寄った。
「この男性を、まず、八戸救命へヘリ搬送します。次の患者も場合によってはピストン搬送です」
「了解」整備士


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://doctorheli.blog97.fc2.com/tb.php/807-bf07931b
    この記事へのトラックバック



    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。