雨上がりの現場出動 ~その2

2011年09月18日 20:44

(早朝のドクターカー出動についての検討会中に、ドクターヘリが要請される)

EC135 は、青いトレーラーに引かれシャッターの開いた格納庫から引っ張り出された。
救命カンファランス室はヘリポートに面しているので、すべて丸見え。

1分後、木川医師が戻ってきた。
「大間病院から青森県病へ転院搬送です。付き添いが乗るので自分は降りました」

EC135は八戸を離陸して、30分のフライトに消えた。
昨日までの曇り空はない。

晴天の太平洋を右に見て、六ヶ所村で丘陵地帯を飛ぶ。
風力発電の風車を過ぎて、横浜町で今度は陸奥湾に出る。
陸奥湾上空を越えて、大湊自衛隊を飛び越え、恐山を越える。
風間浦村で津軽海峡に出れば、本州最北端の大間岬がすぐ見える。

弁天島と大間岬の間の渦潮を眺め、大間病院の白い建物が見えれば、
その向かいがランデブーポイントの大間ウィングだ。

患者は青森県病かかりつけ。
患者とその家族を EC135 に乗せ、強い風に向かって離陸する。

津軽海峡を後ろに見て、原子力発電所予定地の奥戸地区を超える。
佐井村の白い崖「仏ヶ浦」国定公園を右に見ると、その左は平舘海峡。
今日4回目の海だ。

下北半島の西の突端、脇の沢の鯛島を超えると、今日2回目の陸奥湾。
夏泊半島の大島を左に眺めながら、青森市のアスパムを正面に見る。
青森市浅虫の5つの島を左に眺めて、8回建の青森県病に近づく。

それにしても、昨日まで続いた悪天候の隙間を突いたドクターヘリ出動要請。
巧みなドクターヘリ運用に感心する。


午後のドクターカー要請には、野田頭医師が出動した。
その直後の16時47分、ドクターヘリ出動コードブルーPHSが鳴った。

午前中おいてきぼりだった木川医師は気合が入る。
明石、木川、西川の3名はCS室で情報を得る。
「五戸で男性がショック状態」

「外傷?出血?スズメバチ?アルコール?」
無線から聞こえてくるキーワードがメチャメチャだ。
とにかく走った。

16時52分離陸、夕方になって青空は晴れ渡っている。風も弱い。
ランデブーポイントは五戸町切谷内小学校グラウンド。

16時55分、八消救急5が現場到着した。
17時00分、JA112D はランデブーポイントの小学校グラウンドに着陸。
その時点で八消救急5は、まだ現場活動の真っ最中。
五戸消防は、赤車に医師看護師を乗せて現場へスタッフを運ぶと言ってくれた。
ドクターヘリに慣れている消防、いや証拠だ。

17時05分、赤車が住宅前で停車した。
玄関前に白車が1台、後ろのハッチがまだ開いていた。
患者はちょうど車に収容されたばかり。
3名が白車に乗り込んだ。

(続く)


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