雨上がりの現場出動 ~その1

2011年09月17日 22:43


それは8月下旬。

雨が上がり、朝から快晴。
天気予報によれば、気温は27℃まで上がるらしい。
ただし関東では、北日本から南下した前線の影響で大雨が降っている。

朝の救命カンファランスでは、昨日の緊急入院患者6名のプレゼンが行われた。
トップバッターは、河野医師。
・・・

午前6時、ダイレクトブルーPHS が鳴った。
三沢消防から、交通外傷への現場出動要請だった。
「軽自動車と普通自動車の正面衝突。
 50代の軽自動車運転手が車外放出、冷汗あり、呼吸数30。他にもう1名。」

八戸ラピッドドクターカーは、午前8時からスタンバイ。
この時間は、消防の赤車が迎えに来るピックアップ方式。

三沢消防と八戸消防が連携し、八戸ERに赤車が到着した。
飛び乗ったのは町田医師。

三沢市は八戸市の北、おいらせ町のさらに向こう。
三沢の救急車が現場を出発して南下する。
遅れて、町田医師を乗せた八戸消防の赤車が北上する。

ドッキングポイントは、双方の現在地とスピードを計算して八戸消防指令室が決める。
深夜帯に赤車ピックアップ方式での医師出動は、赤車が病院へ来るまで時間がかかる。
したがって、先方の救急車は八戸に近づく。
今回は国道45号線上、八戸市の北はずれ、大山建工前だった。

大きな T 字路で赤車はUターンし、救急車の到着を待つ。
まもなく白車が表れ、2台が墓石店の前に縦列で並んだ。

白車に乗り移った町田医師が、第一印象を診るのに30秒。
外出血があるけど、sickではない。
隊長に、救急車の発進を進言した。
そして揺れる車内でprimary surveyを進める。

午前6時55分、八戸ERに到着した。
そして開放骨折の緊急手術が始まった。

・・・
河野医師のプレゼンに、町田医師が補足する。
カンファレンス室で討論が始まった。

その時、ドクターヘリ出動のパトライトが電子音と共に点滅した。

ヘリ番の明石医師と木川医師が、ドクターヘリ通信指令室へ走りだした。
となりの待機室から、機長と整備士が格納庫へ走る。

(続く)


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://doctorheli.blog97.fc2.com/tb.php/778-672c1fcb
    この記事へのトラックバック