お盆期間は大忙し ~その1

2011年09月03日 23:05

お盆だからこそ、救急搬送が増える。
ドクターヘリ出動要請も増える。
そして医学生見学者も増える。

今日は東北大学5年の原君が、救命救急センター見学に来てくれた。
研修医に人気の施設を見たくて、と嬉しいことを言ってくれる。

朝カンファランスは、前日新入院した症例の提示から始まる。
昨日は救命救急センターに、あわせて12名が入院した。
続いて、救命救急センター入院患者100名で昨夜の状態変化が報告される。

今日のドクターヘリ当番は私、福岡生まれの安部医師、そして加藤看護師。

9時少し過ぎ、七戸病院からER当番の赤坂医師に電話が入った。
発熱、意識障害の男性を転院させたいとの依頼。
脳炎を疑って緊急対応が必要と考え、救命救急センターへ相談したという。
無論、即 OK。

9時18分、ドクターヘリ出動のコードブルーPHSが鳴り響いた。
八戸上空は曇り。
十和田市から北は、雨。
七戸町は、十和田市のさらに先。天候が悪い。

CS が天候調査をする。
整備士は離陸準備。
最終離陸決定は機長が行う。
「雲の開いてるところを探して行こう。」

9時26分離陸。
曇り空に向かって、EC135は垂直に浮き上がる。
病院7階の窓とほぼ同じ高さ、高度は145mまで垂直に上昇する。

機首を北西に向け、斜めに上昇しながらスピードを上げる。
あっという間に高度400mに達した。
八戸市内のビル街を右に見て、時速200kmで飛行する。

「JCS200、意識障害が強い。気管挿管になるね」
「準備します」加藤ナース。
「鎮静はプロポフォールにしよう」

「ランデブーポイントは七戸町運動公園。
 救急隊は中部救急2、支援車両は中部消防2」CSから無線が入る。

十和田市上空での460mが、最高高度だった。
そこから少しずつ高度を下げる。
「中部消防2から青森ドクターヘリ1へ、ランデブーポイント到着。
 警戒に当ります。現在、北の風2m」
「青森ドクターヘリ1、了解。到着まであと8分」

「雨が強くなりました。天候が悪化しています」機長が機内通信で伝えてきた。
「七戸まで到達できなければ、中部救急2を南下させ十和田でランデブーはどうでしょう」
「行けるところまで行ってみます。CSには、その可能性を伝えます」と整備士。

EC135は雲を切れ目を探して七戸町へ近づいた。
「天候は持ちそうにありません。現場処置時間はどれくらい必要ですか」と機長。
「気管挿管すれば、離陸まで15分。しなければ5分。」と私は答えた。
「分かりました」

9時40分、七戸町運動公園に着陸。
芝のサッカー場そばには、赤車が1台停車していた。

ところが、患者を乗せた救急車は先ほど七戸病院を出たばかり。
メインローターが完全に停止しても、まだ救急車の音がしない。

(続く)


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