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症例その3-4:現場活動 ふじかわ編

2009年06月05日 20:31

だんだん月イチ企画になりつつありますね.
コードブルー解説、列車事故の続きです。

今回は藤川センセイの活躍をみることにしましょう.
彼は緋山先生と現場に到着,先着した指揮官(ガッキ-)の指示で安全が確認された2輌目へ.
そこからは消防の指示に従い,列車内に取り残された患者さんを診察に向かいます.
消防やレスキュー隊が一度はトリアージして,歩ける方は脱出済みです.
つまり,残っているのは重傷者だけというわけです.

示されたのは若い男性,下腿(スネ)の開放骨折でした.
開放骨折とは,骨が体の外側へむき出しになってしまった骨折のことです.
ばい菌が骨に感染して骨髄炎になれば命に関わるため,骨の折れ方が同じでも格段に重症です.
また,骨折部分からの出血量が多いため,血圧が下がっているようです.
これを出血性ショックと呼びます.もちろん緊急事態です.

オクダさんは会話もできますが,出血が続けば脳へ酸素が届かず意識が悪くなります.
だから酸素マスクを使い,少しでも脳への酸素が途切れないようにしました.
しかし,やはり出血を止めるか輸血で補うかしないと助けることはできません.

藤川先生は出血を止めるため,手で出血点を直接押さえようとしますが,
出血点をうまく押さえられないため,止血も難しい状態のようです.
膝窩動脈は膝の裏側を通る動脈で,恐らく筋肉の中に潜って出血点が分からないのでしょう.

余震のために緊急搬送も難しくなった状況下,黒田先生が現れます.
普段どんなにキツい上司であっても,こんなときは神様に見えるに違いありません.
そしてこの神様は,外科的止血を指示しました.
つまり,手術で足の付け根にある太い動脈を探り当て,根元を押さえて止血しろと言うのです.

ガレキのすき間から術野もロクに見ず的確な指示を出す黒田先生のもと,
ビビリまくっている救急隊を奮い立たせて処置を進め,何とか成功!
あとは,止血して血液が届かなくなった足がダメになる前に膝窩動脈をつなぐ手術です.

その後どうやって列車内から救出できたのかは不明ですが,
幸い手術も時間内に始められ,何とか足を守ることができたようです.


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