2回心停止した重症外傷 その5

2011年06月29日 19:48

「それは無理、これから手術」私は町田医師の向かってさらに強く宣言した。
断らない救急の困難さ・・・・

(ドクターカー出動できません)私はPHS向かって話そうとした。
「ドクターヘリはヘリポートにいま着陸しました」ERナース
「本当?」私
「少しまってください、出動できるかどうか」
私は消防につながっているPHSを握ったまま、ER自動ドアの開くのを待った。
安部医師が、紺色のフライスーツを着て走ってきた。
町田医師が連絡つけたらしい。

私は、PHSを手で塞いで
「安部先生、ドクターカー出れる?」私
「どこですか、いいですよ」安部医師
「じゃ、代わって」私はダイレクトブルーPHSを安部医師に預けた。

麻酔で呼ばれた軽米医師は、すでにドクターカー出動準備を代わりにしてくれていた。
用意された救急バッグを持って、安部医師はERの自動ドアから再び外へ消えていった。
同時に、明石医師が、自動ドアから現れた。
ドクターヘリストレッチャーと整備士共に。
ドクターヘリで運んできた患者をER5ベッドに誘導した。

「軽米先生、クラッシュ症候群と出血性ショックで、開腹手術。
術中高カリウムによる心停止の危険あり。
手術中に透析を同時にしたいので、小橋MEに連絡を取って」私
「分かりました」軽米
「町田先生、患者の家族はどこ?」私
「アメリカです。家族と連絡つきません」町田医師
男性は米国人!!!。

「本人、家族の承諾なしに、輸血は大丈夫でしょうか。
アメリカ人なので、宗教上理由で、輸血拒否することもあります」高田医師
「意識障害、輸血謝絶の署名書類無い、緊急事態。よって、輸血は許される」私
「じゃあ、O型準備できています」高田医師
「えっつ、血液型まだでていないの?」私
血液型が判明する前に、危機的出血時は、
どんな血液型の人でも、安全に輸血できるO型愉悦を行う。
「いいえ、血液型がO型でした」高田医師

手術応援のために呼んだ野田頭医師がERへ登場した。
「腹腔内出血、ショック、開腹術必要、手術室の準備を手伝ってほしい。
自宅待機の機械出しナースがまだ到着していない。
外回りナースはいる」
「はい、開腹だけですね。」野田頭医師
「胸は開かない」私
(続く)


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