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2回心停止した重症外傷 その4

2011年06月28日 19:47

「それよりかなり前に、事故で挟まれていたんだ。
事故は朝じゃない。おそらく夜!クラッシュ症候群」私
「えっつ、それじゃ、尿のアルカリ化」高田医師
「輸液路3ルートに追加し、
全ルート生食500mlに、メイロン40ml入れて、全開で落として、
同時に、メイロン250mlも落として」私
「腹は手術ですか」高田医師
「これからバイタル狂うよ。
腹部外傷とクラッシュ症候群さらに、頚髄損傷の合わせ技。
これでは、ショックヒッパツ。
輸血を入れよう。
血管造影TAEか手術か」私

「トウコツ触れません」町田医師
ERは再び戦闘モードに変わった。
「ヤバイ、手術室だ、クラッシュと、出血性ショック、
さらに頭部外傷、頚髄損傷。
予測救命率は低いよ。
予後は不良!
普通じゃ助からない」私
「麻酔は、吉村、軽米、呼びましょうか」町田医師
「私がやる。患者の蘇生をお願い」わたし
「手術室看護師連絡着きました」高田医師
 机の上に置き去りにされたPHSが鳴り始めた。
けたたましい、電子音が鳴る。
ダイレクトブルーPHSだ。

「はい、八戸ER,ダイレクトブルー今です。」私
「八消本部です。ドクターカー要請です」
一瞬言葉に詰まる。このタイミングでさらに現場出動要請だ。
「はい、どこですか」
「○○、」

私は、町田医師を見た。
彼女の目は、私よりさらに絶望感。
「いま、ドクターヘリが別事案に出て行きました。
明石医師と安部医師が乗っています。
ここに残っている3人で救急医師は全部です」町田医師
「それなら、ドクターカー断る」私は強く言った。

「ちょっと待ってください、私がいけるかどうか」小さな声で答える町田医師
(続く)


コメント

  1. とらきち | URL | -

    壮絶の一言につきますね。。

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