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ゴールデンウィーク その1

2011年06月21日 18:42

ゴールデンウィークも残り2日。最後の土曜日。
5月なのに、気温が上がらず、連日10度から15度くらいが続いた八戸市。
低温のため、桜の花のもちはいいが、観光地の人でもまばら。
種差公園も、数えるくらいしか観光客がいない。
八戸ERもいつもと違って、患者数が多くない。
連休帰省や、連休観光の人間が少ないせいだろうか。
研修医人気の八戸では、相変わらず医学生がERにうようよいる。


回診では、連休中の交通事故で手術した男性の腹部のドレーンを抜き、
改めて全身を診察する。
腸が破れてそこを縫合した患者。
発声の大きさは十分。つまり肺活量が十分。
この声の大きさなら、誤嚥肺炎は今後考えなくていいだろう。
右足が腫れている。
事故直後は腫れていない。
事故直後は、足を痛いといわない。
腹が猛烈に痛かったから。
外傷では、痛みを惑わす激烈な他部位重症外傷があるとき、四肢、頸椎外傷を見逃す。
だから、当たり前のように、激烈な痛みが治まってから、全身を触りなおす。
想定範囲内だ。右足が腫れている。
右足の骨折だ。
命に関わらない外傷、治療の遅れが機能障害に影響しない外傷は後回しで検索する。

9時59分患者の回診を終えた頃、ダイレクトブルーPHSがなった。
八戸消防指令課からの、ドクターカー出動要請だ。
「みなと方面で心肺停止、男性。ドクターカー出動お願いしたい」
「はい。わかりました」
今日は私が、ドクターカー当番。
2階救命救急センターの30床の患者の回診をちょうど終えた私は、PHSを左手に握りながらセンター自動ドアを走り抜けた。
「ドクターカーですか?」高田医師
「はい、CPA」私
階段を駆け下りて、ERのドアを抜ける。
ER棚の青い救急バッグと、黒いACLSウエストポーチを持つ。
右脇には、赤い災害服をかかえている。
「お供します」高田医師も赤い災害服を着ていた。
ER玄関前のラピッドドクターカー2号エスクードにまだドライバーの姿はない。
1分後、ドライバーが到着。
救急バッグを後ろ荷台に入れた。
私は、助手席、高田医師は後部席。
シートベルトの締めるカチンの音を聞いたあとで、
ドライバーはサイレンのスイッチを入れた。
ハンドル中央の押しボタンを押すと
「ドクターカーが左折します。注意してください」電子音が流れる。
(続く)


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