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サッカーも脳梗塞もスピードだ その2

2011年06月19日 18:22

10時32分道路で転倒、ろれつが回らない。
六ヶ所消防に119番通報。
10時45分救急隊到着
六ヶ所救急隊が、脳卒中と判断した。
脳梗塞なら、tPA注射できる時間内。
直近の診療所でCTを撮影してから青森県病へドクターヘリ搬送なら時間切れ。
直接、ドクターヘリで八戸へ運ぶ、stroke bypassを選んだ。
10時53分六ヶ所村からドクターヘリ要請。
10時58分
光銭医師と安部医師を乗せたドクターヘリは八戸から離陸した。
青森県ドクターヘリは、原子力施設のある六ヶ所村へ向かった。
今日は天気がいい。
青空をEC135は北上した。
1ヶ月前の津波被害地区の上を飛ぶ。
復旧作業はずいぶん進んでいる。
11時15分六ヶ所村大平運動公園に着陸した。
光銭医師、安部医師、フライトナースの順で降りる。
待ち構えていた六ヶ所村救急車に乗りこんだ。
右側に目が向いている。左鼻と口の間のほっぺの皺が浅い。
舌が左に曲がる(挺舌左偏き)。
左腕と下肢の動きが悪く、
感覚が鈍い。
左から話かけると気配に気づかないが右側なら顔を向け反応する(左半側空間無視)。
心房細動あり。
重症だ。脳梗塞だとしたら、脳卒中スケール21点。
tPA投与すべき患者だ。
血圧も範囲内。
高すぎる場合は投与できない。
飲み薬を確認した。
血液さらさらのワーファリンを飲んでいることが分かった。
「血液凝固検査のPT検査結果しだいだな」光銭医師はつぶやいた。

八戸ERではダイレクトブルーが鳴った。
「おそらくtPA投与できる脳梗塞。
ここで家族と本人に、tPA投与の説明と承諾を取ってから離陸すべきか、
ERでとるべきか、所長に確認して」受けたのは明石医師
明石医師は私の院内PHSを鳴らした。
私は、ちょうど手術室。
ドクターヘリで運ばれてきた別の男性の、右横隔膜破裂の手術中だった。
(続く)


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