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サッカーも脳梗塞もスピードだ その1

2011年06月18日 22:20

震災後、4月の話です。
昨年夏の青森県内の学会で、ある病院から、脳梗塞急性期の血栓溶解療法の発表があった。
発症3時間以内にtPAを注射する治療について。
適応が限られるので、3時間以内のすべての脳梗塞にとは行かないし、脳出血なら問題外。
その発表者は、遠隔地で発症した場合に、直接その脳卒中施設を受診するのではなく、最寄の病院でCTを撮影してから、紹介受診してほしい。
遠隔地の救急隊も、まず直近の施設に搬入し、そこでCTを撮影して、
評価して、tPA注射適応のときに転送して欲しい。
といった。
私は反論した。
「そんなことをしていたら、遠隔地の患者は、時間切れで、tPA注射できなくなります。だからtPA注射できる患者が少ないのです。
患者が直接、あるいは救急隊が直接に受診できるようにすべきです。」
「tPA適応でなく、地域で見ることができる脳梗塞まで高次施設に集まると、
ベッドが足りなくなります」
「八戸では、当センター、日赤病院ともに、現場から直接搬入を受けていますよ」

今回の震災では、テレビで同じCMが流れた。
我が家の子供はウンザリといっていたが、
まれにしかテレビを見ることができない私はまんざらでもない。
なかでも、オシム元監督の「サッカーも脳卒中もスピードだ」はすばらしいCMだった。

「なんか変だから、テレビでも盛んにオシムがいっているから」
そのCMを見て病院を受診した女性がいた。
ERで診察すると、あきらかに脳卒中だった。
発症1時間半。
CT撮影では、異常影がない。
すなわち早期の脳梗塞だ。
tPAの薬を使う条件もクリアーした。
そして彼女は希望通り、tPA注射の治療を受けた。
薬はよく効いた。

すばらしい、CM効果。
(続く)


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