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僻地施設に希望のヘリ  最終・・・・・今日で暫定八戸基地は最後

2011年05月31日 17:13

頼もしい消防団そして、町、さらに消防。
13時17分そこだけアスファルトが見えるローラースケート場に着陸した。
2分後、救急車が近づいてきた。

救急車はEC135のメインローターの外側に横付けされて停車した。
田中院長が救急車に乗っていた。

13時19分患者にわれわれは接触。
患者の意識は保たれていたが、いつもとちがう元気さだという。
家庭医の田中院長ならではの観察だ。

最上医師がプライマリサーベイをしている間に、私は田中院長から話を伺った。
13時30分患者を乗せてEC135はローラースケート場を離陸した。
ヘリコプター内で、血糖検査を行ったが正常。
13時36分八戸市立市民病院ヘリポート着陸。

ERでは野田頭医師がプライマリサーベイを開始した。
セカンダリサーベイで背部を観察した。
右背部に打痛がある。
肋骨、腎臓、腰椎の損傷を考える。
そしてその後、すべてが暴かれた。

脳損傷と腰椎骨折、肋骨骨折、さらにアスピリン内服中。
いまは、出血量は少ないから、手術は不要だ。
しかし、アスピリン内服患者は、じわじわと出血が続く。
注意が必要だ。

・・・・・
ドクターヘリがなかったら、田中院長、松山院長は外来を停止して救急車で往復約1時間半、病院をからにしなければならない。

私は知っている。そのことが、地域病院で働く医師のストレスの一因なことを。
ドクターヘリは重症呼吸不全患者、頭部外傷患者を救い、地域の医師をも救う。
希望のヘリだ。
国内に早く普及することを願う。
八戸での成功は、国内のドクターヘリ普及に弾みをつけるはず。
こんなに北国でも、こんなに田舎でも、こんなに小さな町でも、エリアの半分は海でも、成功している。

明日6月1日から青森県ドクターヘリは、
八戸から空の距離で70km先の青森市へ移る。
これまでの2年2ヶ月間、ドクターヘリの恩恵に預かった県民には、
遠くなる存在。
ブログでも強調していますが、青森市と八戸市の境界には八甲田山がある。
この山はまだ20回しかドクターヘリで越えたことが無い。
今後も、ドクターヘリは山を越えて県南には飛んでくる回数は多くは期待できない。
その代り、日本海側、津軽地方では、画期的に救急医療がよくなるはず。
すばらしいことだ。

「青森県2機ドクターヘリ体制は、
これまでの2年間の八戸の実績を検証して、
分担運行をそのあと検証して、
二機体制の議論を始める。」
検証を気長に待つしかない。

現在のヘリコプター在庫数、機長候補数から推測すると、
二機体制を政治で決定してから実際ドクターヘリを飛ばすまで、約1.5から2年かかる。
だから青森県で二機体制開始は(検証に1.5年)+(機体確保に1.5年)=3年後。
中日本航空に相談した。
「青森県で2機体制が決まったらどれくらいで機体を持ってこれますか」
「青森県は、ドクターヘリ1号、防災ヘリしらかみ共、中日本航空が運航しています。
ドクターヘリ2号が運航決定すれば、当然中日本航空が受け持ちたいと思っている。
しかし、ヘリコプターはヨーロッパで、受注生産するもの。
2機体制決定の情報をなるべく早くほしい。
その情報で、ヘリコプターの予約を開始する。
23年度三重県、長野県。24年度岩手県。そして25年度に青森県2号機でしょうか。
あるいは、24年度遅い時期に青森県2号機でしょうか。
できるだけ早期2機体制実現のため協力したいです」
検証が鍵のようだ。
しかし、青森県ドクターヘリが始まって、2年2カ月がたった。
一度も検証が行われていない。
検証の委員長と県庁には急いでもらいたい。
その先にドクターヘリ2機があるのなら。

待とう。

あすから、青森市で、ドクターヘリが始まる。
私の友人、親戚、家族が住む青森市で始まる。
うれしい。
しかしこの町のことを考えると素直に喜べない。

(僻地施設に希望のヘリ 完)


追加:基地病院が替わってもこのブログは続けますよ。
ご心配なく、全国60万人のアクセスしてくれたファンの皆様!
8月、9月には再び八戸にかえってきます。
八戸市長が言っていました。
「ドクターヘリの現住所は八戸。2ヶ月間出稼ぎ行くだけ」


コメント

  1. 福島市民 | URL | vUfEqGYA

    はじめまして
    いつも読ませていただいてます。
    ついに、その日が来てしまいましたね。本当に残念です。今までの業績で、十分必要性は証明されているし、震災では日本中のドクターヘリが大活躍したわけですから、今こそ2機目を決定すべきタイミングなんですがね。
    私の住んでいる福島でも「多目的医療ヘリ」が導入決定されてましたが、基地病院が海側の市にあるので、津波と原発でどうなるかわかりません。
    同じ東北として、早く2機目、そして東北全県でのドクターヘリ運航を願います。

  2. BBQ | URL | 5KTh30no

    まずは青森ドクターヘリ運行開始から今日まで活躍してくださった皆さん、お疲れ様でした。
    緊張感あふれる状況で多くの人の命を救ってきたこと、本当にすごいと思います。

    けどやっぱり。
    ヘリを2機飛ばせる医療体制はあるのに、なぜ導入されないんだろう。
    消防署で例えると、「隊員を増やしました。分署も作りました。けど消防車両を用意できません。2台車両が必要かどうか検証してから、そのあと必要なら2台目を準備します。」

    なんで非効率なことをするんだろう。
    たぶん僕はドクターヘリの恩恵をたくさん受けた、県南地域の人たちのほうが、県庁の方々よりヘリの重要性、効果性を知っているような気がします。
    どうか早い段階で2機目を導入決定してほしいですね。

    なにはともあれ、また八戸に8、9月ヘリが来ると思います。ドクターカーもあります。これからも地域の救急医療、よろしくお願いします


    ちなみに…今日ドクターヘリを午後見に行ったのですが、もう飛び立った後だったようで見れませんでした。。。残念。

  3. シエルママ | URL | 9padDbhE

    検証・・・ですか。まだまだ先の話ですか。ん~今さらですか。この検証、我々市民の声は聞き入れてもらえないものなのでしょうね。 
    早速出動ありましたね。すいません。おもわず手を振っちゃいました。
    八甲田をはさんであっちの空とこっちの空一人でも多くの命を救う為、2機のドクターヘリが飛ぶ事を願ってやみません。

  4. ももいわそう | URL | sBs7Gzcg

    はじめまして

    八戸市内在住の方のブログよりリンクして拝見させて頂いております。
    冬場の天気、青森市と八戸市では全然違うということをご存知ないから、青森県におけるドクターヘリの2機目配置には検証を重ねるという呑気なコメントが出てくるのでしょうね。
    ちなみに私の住む千葉県では、日本大学北総病院(印西市)と君津中央病院(木更津市)の2ヶ所ありますが、車で相互間を行き来したら優に片道2時間はかかります。八戸市~青森市を行き来したら、このくらいかかるのでは?と推察します。
    個人的な見解ですが、国会議員の数を減らしてでもドクターヘリは必要だと考えます。このような人間が少数派とはいえ、存在していることをお見知りおき頂ければ幸いです。
    長文になり、失礼致しました。

  5. とらきち | URL | -

    おつかれさまです

    うーん、せっかく根付いた青森県ドクターヘリ体制だったのに;;
    新聞では「2機体制の議論の前に検証」とかいっていましたね。しかし、今先生の話では検証は一度も行われていないと。。
    県病でヘリ体制が浸透するまでのブランク。。。

    はぁ。。この議論してたら県に対してはネガティブな意見しかでてきませんわ。。
    (乱文ですみません。。)

  6. POW | URL | -

    一度でもドクターヘリが飛んできて患者を救う姿を見れば、多くの人が「これは良い」と思うはず。
    “ヘリコプターなんて高い、高度すぎる”そんな時代ではないと思います。何より日本が航空ビジネスに乗り出そうとしているのですから。作るばかりじゃなく、使う体制もないといい物にはなりませんよ。メンテナンスも含めてね。

    青森が東北他県に先んじドクヘリを導入したことに誇りを感じていますし
    さらにその先を行く2機体制に
    早くなりますよう!

    これからもブログ応援しています。

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