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僻地施設に希望のヘリ(最後の日は近し)  その2

2011年05月27日 18:43

私は、PHSでCSへ電話を入れたが、出ない。
最上医師と二人で、ヘリポートと逆方向のドクターヘリ通信司令室へ走った。
ERと続いているドクターヘリ通信司令室のドアは今日は閉じられていた。
いつもは開けっ放し。
寒いせいだろうか、
インフルエンザウィルルスがERに漂っているのでその防御のためかなどと考えた。

CSは電話中だった。私の気配を感じると、
「六戸消防です。聞いていますか」CS
「六戸病院から転院搬送。呼吸不全。男性1名。家族は陸路」私
ドクターヘリ通信司令室の壁にかけたある液晶モニターには
EC135がヘリポート中央に出ていることが見えた。
ただしまだ、メインローターは回っていない。
「まだ、離陸まで時間はかかるね」私
看護師がわれわれの気配を感じて近寄ってきた。
フライトナースはERで仕事をしながら待機している。
「六戸病院、呼吸不全。PaO2 40らしい。」私
「じゃ、ソウカンですね」フライトナース

11時1分ちょうど、
ドクターヘリ出動コードブルーPHSが左の胸ポケットで振動共に鳴り出した。

「それじゃ走るよ」私
ERの自動ドアを最初に抜けたのは最上医師。
そして看護師。
それから私。
約30秒後にヘリポートドアを開けた。
すでに、モニターでエンジンスタートがまだであることを知っていたので、
今日はモモを上げた走りはしないし、看護師を追い越すこともしない。
ヘリポート中央のEC135は機首を北西にむけて出動を待っていた。
ちょうど機長がヘルメットをかぶり終えた頃だった。
医療スタッフ3名は後部席に乗り込む。
シートベルトを締めて、白いヘルメットをかぶる。
ヘルメットから右頬に突き出ているマイクに向かって一言。
「後ろは準備できました。」私
「エンジンスタートします」機長
われわれの着席を待ったわけではないが、たまたま同時だった。

エンジンスタートの時は電流をたくさん使うので、
ヘリコプターのバッテリー温存のために、外部電源を使う。
セルモーターが回った後は、離陸のためにその外部電源が邪魔になる。
整備士はタイミングよくその電源を機体からはずして、
機体から離しておく。
整備士は格納庫のシャッターを閉める。
そして左前ドアから、席の定位置に飛び乗る。
あっという間にシートベルを締めると、機長が宣言する。
「離陸します。シートベルトを再確認お願いします」
「はい」モチロン後ろではすでに締められている。

11時5分離陸
冬の日本海側は大雪なのに、ここは冬でも快晴だ。
真っ青な空が続く。
同じ青森県なのに本当に申し訳なく思う。
(続く)



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