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僻地施設に希望のヘリ(最後の日は近し) その1

2011年05月26日 18:45

朝のカンファランス中だった。
PHSの呼び出し音がなる。
ドクターヘリ出動コードブルーPHSではない。
院内PHSだ。音色が違うので直ぐに分かる。
なじみの声が聞こえた。
「六戸病院の松山です。
こんにちは。患者の転院をお願いします。
呼吸不全で入院中の患者です。肺炎が悪化しています。
集中治療をお願いしたいのです」
松山医師は自治医大卒で私の後輩。
「はい、いいですよ。ドクターヘリを出しますから。
いつもどおりに消防にドクターヘリ出動をお願いしてください。
直ぐに迎えに行きます」
私はPHSに話しながら、今日のフライトドクターの最上医師に指を差した。
最上医師は、昨年秋田県内の大病院から転勤してきた若手外科医。
救急を学びに外科の修行を終えて八戸救命に飛び込んできた。

救命救急の経験が浅い医師はドクターヘリには乗せない。
ベテラン医師であっても三次救急経験半年以降に、
体験搭乗として、月に1から2回私と組んで乗り込む。
J1リーグが単独搭乗を許可されたフライトドクター6名(救急専門医)。
J2リーグが、J1と組んで搭乗できるまだ専門医前の若手救急医9名。
そして、残りがJ3リーグと呼び、救命救急経験1年未満医師。
3年目医師と途中参入医師の4名。
J3リーグは原則私と乗る。
J2,J3医師は11月に力量に応じて昇進試験を行う。
サッカーと違い入れ変え戦はない。

病院前救護はER診療とはちがう。
集中治療室とはさらに違う。
手術室とはまったく違う。
八戸では、病院前救護の修練に、
救急車同乗実習を続けていることは以前も書いた(2月2日記事)。

J2医師とJ3医師は主にラッピッドドクターカーに乗る。
陸を走る車の方が医師にかかるストレスは少ないから。
救急車同乗実習とラッピッドドクターカーで
多くの経験を積ませてから青森県ドクターヘリに乗せる。
この様な取り組みでドクターヘリの医療の質を高く保つ。

「日本各地のドクターヘリの医療の質がばらばらなんだよ、」
こう嘆くのは先日のNHKテレビに出演したばかりの
千葉県の北総ドクターヘリの松本医師。
「外傷患者をせっかくドクターヘリで運んでも
基地病院に外傷チームが不在で、直ぐに手術できない。
外傷管理ができない場所がある」同じく松本医師

PHSを切った後に、カンファランスルームとなりのドクターヘリ機長室へ顔を出す。
「出動です。六戸町。転院搬送。呼吸不全1名」私
「はい」直ぐに機長と整備士は窓から見えるヘリポートへ走った。
(続く)


コメント

  1. 青森県民 | URL | kYfDVB9k

    頑張ってください

    私もNHKの番組をみてハードよりソフト(人)の大事さを痛感させられました。また八戸にドクターヘリが戻ってご活躍される日を楽しみに
    ブログ拝聴しますのでこれからも頑張ってください。

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