真冬のナマコ漁潜水夫心肺停止 その2

2011年05月21日 18:09

船の上では同僚は驚いた。
呼吸停止を見届けるとすぐに心肺蘇生を開始した。
8時25分船から、119番通報が青森消防にかかった。
普通は船からだと118番通報だが、あせった同僚の気持ちは分かる。
青森消防は救急車を現場近くの港へ出動させた。
海上保安庁に連絡した。
そして、救急車も出した。
その日の青森市は大雪。
道の両側には雪の壁が1mから2mできている。
救急車が走るスピードは夏の半分~1/3以下。
遠隔地で起きた事故現場に何十分で到着できるか分からない。
だから
8時29分ドクターヘリ出動要請。
・・・・・
今日は、気温が低いが、空は明るい。
八甲田山の尾根線は八戸から見える。
めずらしく冬の八甲田山越えは可能だ。
冷え切った格納庫からEC135を青いトレーラーで引っ張り出す。
ヘリポートの上は凍っている。
エンジンンスタート後アイドリングをしてエンジンを温める。
8時36分青森県ドクターヘリは冬の八甲田山を超えで青森市に向かった。
青森県の冬の季節風は西風だ。
日本海から太平洋側に吹く。
EC135は真正面から季節風を受けて八甲田山を目指す。
山の積雪は2から3mくらいだろうか。
眼下にぶな林が見える。
樹木の下はかなりの雪だ。
見えている樹木の幹が比較的細い。
太い部分は雪の下。
動くものの姿は見えない。
飛行速度が速すぎてカモシカの足あとや、
野うさぎの足あとも見つけることができない。
八甲田を超えて
青森市街地上空を通過する。
そのまま海にでる。
陸奥湾を通過して、青森市西側の港へ近づく。
無線が入る
「心拍再開、呼吸ある」
このあたりは江戸時代に「外ヶ浜」と呼ばれる港町だった。
9時3分●●漁港に着陸した。
(つづく)


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