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空から陸から同時入室心肺停止 その2

2011年04月28日 18:11

広さは十分。周りに人間はいない。
駐車場のアスファルトは丸見え。
12時1分青森県ドクターヘリは工場駐車場に着陸した。
整備士が先に降りた。
そして、右のドアを開けた。
河野医師、軽米医師、加藤看護師が降りた。
風は冷たいが、雪はない。
氷もない。
安心して、3名は走り出した。
救急車を目指す。
ところが、救急車には誰もいない。
以前もこういうことがあった。
岸壁に着陸して救急車に向けて3名で走りだしたが、そこには誰もいない。
周りを探して、海の桟橋の突端に人影を見つけてそこに向かった。
再びダッシュ。

今回は、海ではない。
大きな工場の建物がたくさんある。
どのドアも閉じている。
ドクターヘリの到着が早すぎたのか?
案内の人もいない。
少し止まったが、名案はない。
突然一番近いドアが開いた。
「こっちです」男性が叫ぶ
3名は走り出した。
このドアからどれくらいさらに走るのだろうかなどと考えながら走った。
意外と近かった。
12時1分青森県ドクターヘリは工場駐車場に着陸した。

同じ頃、八戸消防には別な119番通報。
「南郷区(元南郷村)で入浴中に男性が倒れた。おそらく呼吸ない」温泉施設からの通報
八戸消防指令課は直近の南郷救急隊を出動させた。
ドクターヘリが出動中なことはモチロン承知。
だから同時に、八戸ラピッドドクターカーを出動させる。
八戸消防はこの時間帯に、ドクターヘリを出動させ、救急隊とその支援のポンプ隊、ドクターヘリを連動させる。
別な場所に、さらに、救急隊とPA連携でポンプ隊を出し、ドクターカーと連携させる。
これまでこんな消防が国内にあっただろうか。
私に想像できる。消防の指令室がどれくらい繁雑になっていたか。
その八戸消防指令室からダイレクトブルーに連絡が入った。
丸橋医師が出る。
ダイレクトブルーPHSには、
① ドクターヘリからの患者情報がフライトドクターから、
② 地域メディカルコントロールでの、救急救命士との電話、
③ 特定行為の許可,
④ 緊急時の指令課から相談、
⑤ラピッドドクターカー出動要請。
てっきりドクターヘリからの情報と思って電話に出た丸橋医師だったが、
「南郷の心肺停止に出動して欲しい」指令課
「はい、分かりました」あっさりと丸橋医師
赤い災害服を着て、安全靴を履く。
ER係りの安部医師と原医師は耳だけこちらに向かっていた。
ERの全ベッド満床状態。
「南郷CPA,ドクターカー出動します」4年目の丸橋医師
ERはこれで手一杯のはずだった、マンパワー不足。
ヘリも車も出ている。
ところが
「僕もいける」千葉医師、
総合内科外来が終了したばかりで、ちょうどERに居合わせたようだ。
赤い災害服の二人は、エスクードに乗り込みサイレンともに消えていった。
救急車とラピッドドクターカーの同時出動だ。
救急隊現場到着時、心肺停止状態。
ドクターカーは南郷インターチェンジでドッキングした。
二人は心肺蘇生チームに入る。
口腔内へは、嘔吐物が時々上がってくる。
チューブによる気道確保が必要だ。
千葉医師は救急車内に乗せられた患者に、救急車を走らせながら気管挿管する。
(続く)


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