スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

本当のヒロイン

2011年01月13日 22:32


この日、劇的救命がありました。
舞台は八戸 ER ・・・ではなく、なんと八戸市役所。

ある市民が市役所を訪れ、そこで倒れました。
目の前の女性職員が、すばやく CPR を開始。
すぐに AED と救急車の要請をしました。
市役所には6年前から AED が設置してあります。

10時44分、119番通報。
10時46分、救急車出発。そしてドクターカーにも出動要請。
10時49分ドクターカー出動。

女性職員は、落ちついいて対応しています。
AED が到着しました。
講習会通りにスイッチを入れ、白いパッドを右胸に、そして左胸に貼ります。
AEDが心電図波形を解析する少しの間、患者に触れず、じっと待ちます。
固唾を呑んで見守ります。

すると、メッセージがはっきり流れました。
「ショックが必要です。離れて下さい。
 オレンジ色のショックボタンを押して下さい」

女性は、みんなを患者から離して、オレンジに点滅するボタンをしっかり押しました。

救急隊が現場に到着したのは、ちょうどそのころ。
隊長が観察すると、患者の意識はありません。JCS 300です。
頚動脈の脈拍はしっかり触れます。血圧は160ありました。

10時56分、ドクターカーが到着しました。
河野医師は患者をすばやく観察します。

しかし、もうヒロインが十分に大仕事をやってのけました。
今ここで緊急に行うことは、何も残っていません。
救急車への収容を宣言しました。

11時03分、救急車が現場を出発しました。
河野医師は救急車内で、心エコーを行います。
痛み刺激で目は開きません。体も動きません。
脳の機能を守るための大量の酸素を投与するため、気管挿管しました。

11時15分、ER到着。
気管挿管された状態で入室した患者でしたが、
脳保護のために行う低体温治療を準備しているころ、目を開けました。
意識が改善したのです。
これなら低体温治療は必要ありません。

気管チューブも、抜くことにしました。
すると場所こそ言えないものの、簡単な命令に応じたり会話したりできます。

検査を進めたところ、どうやら心臓の血管が詰まったことが原因のようでした。
狭い血管を広げる心臓カテーテル治療が行われ、循環器内科が担当になりました。

心停止後3分で装着された AEDの威力。
すべては、名も知らぬヒロインのおかげです。


コメント

  1. 埼玉の応急手当普及員 | URL | -

    まさに救命の連鎖が機能した典型例ですね
    このようなことが当たり前になることを願ってやみません

  2. K@5nohe | URL | -

    スゴイ!

    感動的で素晴らしいお話ですね。

    すぐに動けたヒロインの方に敬服します。

  3. JUN | URL | 2NU31nKA

    初コメントです。

    縁の下の ヒーロー ヒロインの誕生
    とても心強く感じますね。

    沢山の ヒーロ ヒロイン の誕生
    期待しています。

  4. うみねこ | URL | -

    小耳に挟んだんですが

    患者さんが倒れられた場所の近くの課には、
    看護師さんや保健師さんが多くいらっしゃったようです。

    救急におられた看護師さんも居合わせたと、伺いました。

    だから、落ち着いて対処出来たんですね。

    まさしく、劇的救命。

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://doctorheli.blog97.fc2.com/tb.php/583-d8cad649
この記事へのトラックバック



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。