スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

冬のヘリポート

2011年01月11日 23:46


まだ年明け前、まだ街に赤と緑のデコレーションが溢れている頃。
朝のミーティングで聞いた通り、午後から天候は回復していた。

13時55分、野辺地町からドクターヘリ要請が入った。脳卒中疑いという
これが本日2度目の出動、最初の離着陸でヘリポートの雪はほとんど吹き飛んでいた。

八戸上空は晴れ、三沢は曇り、そして野辺地町も曇り。
風は南から弱い風。
この時間なら、野辺地町まで直線で飛べる。
北へ向かうドクターヘリの背中を押してくれる。

13時59分、 EC135は八戸市立市民病院ヘリポートを離陸して快調に飛行した。
ランデブーポイントは野辺地体育館の駐車場。
眼下の畑や水田はすべて真っ白。
夏に緑だった広葉樹林は、茶色の枝だけが目立つ。

14時17分、20分にも満たない順調な飛行で EC135は野辺地体育館に着陸した。
駐車場に待機していた救急車内で、、光銭医師と安部医師が診察を始める。
血圧が高く、片側に麻痺がある。低血糖もない。
まず脳卒中だろう。救急隊が予想した通りだ。
患者をドクターへリに収容し、光銭医師は青森県病に連絡を取った。

12月に入り、青森県立中央病院ヘリポートは格納庫建設のパイル打ちが始まった。
2010年4月26日の開設から8ヶ月で、ふたたび県病最寄りのヘリポートは失われた。
代わりのヘリポートは、以前と同じく県立保健大学グラウンド。
ただし除雪ができないため、積雪 20cm 以上で着陸不可なのも以前と同じ。

せっかくヘリポートがあるのに、今冬も日ごと着陸地点を探す日々が続く。
本当は積雪時期にこそ、病院隣接へリポートがほしいところ。
格納庫建設のためには仕方ないが、希望を言えば雪がない時期にしてほしかった。

県病への受け入れはOK だった。
そして県立保健大学グラウンドの積雪は、ドクターヘリが着陸できるギリギリの20cm 。
ただしグラウンドから県病へ、フライトドクターが救急車に乗り換えての搬送になる。

14時31分、不安を抱えながら EC135は野辺地を飛び立ち、西に向かった。

CSは一縷の望みを託して、県病に電話した。
「ドクターヘリが青森市へ出動中です。ヘリポート工事の状況はいかがでしょう。
 もしかしたら、今日だけでも工事の都合で着陸できないかと思って電話しました」
「いえ、まだ使えません」

14時43分、青森県ドクターヘリは青森県立保健大学グラウンドに着陸。
青森消防の救急車に乗り換え、光銭医師が県病へ向かった。
県病で患者を下ろし、救急の担当医師に説明して、急いで保健大学へ戻る。

そのころ、青森市郊外の浅虫上空に雪雲が発生していた。
CSは県内各地の天気図とライブカメラを、何度も確認する。
CSは機長に携帯電話で急ぐように伝えた。

15時18分、光銭医師を待ち構えていた EC135は、青森消防に見送られて離陸した。
雪雲より早いスピードで、一目散に山を越え、逃げるように八戸へ戻った。


県病の格納庫工事は、着々と進んでいる。
工事関係者の工夫のおかげで、現在は県病へリポートも利用可能となった。
これで安心。
関係の皆様、ありがとうございました!


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://doctorheli.blog97.fc2.com/tb.php/582-588b6bcf
    この記事へのトラックバック



    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。