七戸悪天候その2

2010年12月25日 19:28

(悪天候の下、七戸からの要請に飛行を決断)

機首を北に向け、高度500mを飛ぶ。
なんとか飛べた八戸を過ぎると、低い厚い雲が見えてきた。
右に左に移動し雲の隙間を狙う。

が、16時ちょうど、天候不良のため飛行継続を断念して帰ることになった。
「ドクターカー要請します」中部上北消防の無線がドクターヘリに入る。

この日のドクターヘリ当番は原医師と安部医師。
ただし安部医師は、ドクターヘリとドクターカーの掛け持ちという変則勤務だった。
どちらか要請が早いほうに出動する。
目の前の重症患者に最大限の医療資源を使うのが救命救急センターの本分。
もしドクターヘリが出動している時点でドクターカーの追加要請されたらどうするか。
答えは、ERとCCMに残った医師が対応する。
さらにその時は、自宅待機医師がERに駆り出される。

この日は土曜、ER当番は吉岡隆文医師、光銭大裕医師、赤坂明日香医師の3名。
前日当直から居残りの安部医師はドクターヘリ当番、
同じく当直だった最上医師は、病院講堂で「T&A講習会」に参加している。
講堂には講師の私と千葉医師、さらに受講生の野田頭医師がいる。

土曜午後の院内に8名の救急医が存在し、ドクターヘリの2名を引いても6名残る。
だから安部医師は、誰かがドクターカーに乗って現場へ出たに違いないと思った。

一方、中部上北消防はランデブーポイントに向かう途中だった救急車を直近の総合病院へ向かわせた。
患者を総合病院へ運ぶために、進行方向を変えたのだ。
ドクターカー要請ではなく、直近の病院への搬送を選択した。

16時09分ドクターヘリ八戸着陸。
EC135の後部患者ストレッチャーは無人のままだった。

(続く)


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