空と陸・ERとICU ともに同じハートで その2

2010年12月16日 23:34

(二次輪番の翌日も大賑わいの八戸ER、ドクターカーに続いてドクターヘリも出動!)

11時35分 離陸。
ランデブーポイントは、階上町の駐車場。
支援隊は、八戸消防76ポンプ隊。
11時40分 赤い消防車、八消76が現場到着した。
11時41分には患者接触。心肺停止を確認し、CPRを開始。AED パッドを貼る。
八消76ポンプ隊は CPR を続けながら、東救急隊の救急救命士到着を待つ。
救急隊とポンプ隊が連携するPA連携は、八戸で日常的に行われている。

八消本部が、青森県ドクターヘリに無線を入れる。
「支援隊はCPRのためランデブーポイントに行けない。先行で単独着陸できるか?」
CS からも、青森県ドクターヘリに無線が入る。
「駐車場管理者に電話連絡がつかない。安全確認は自力で行うしかない」
「了解。上空から確認します」と整備士

「傷病者は自宅の2階か1階か?」
八消救急31が現場の八消76ポンプ隊に問いかけている無線は、ドクターヘリにも入る。
ドクターヘリ出動時、消防は無線周波数を市町村波から県共通波に変える。
ドクターヘリと青森県共通波で情報を共有するためだ。

「自宅1階」ポンプ隊から短い返答。
「八消救急31了解」

11時42分、無人の駐車場への先行単独着陸に青森県ドクターヘリが成功した。
11時43分、現場ではポンプ隊がオレンジ色のスイッチを押して2回目のAED電気ショックを実施していた。まだ救急隊は着かない。

同時刻43分、光銭医師、軽米医師、神田看護師が走って駐車場を出た。
県道を渡ると、すぐ患者の自宅。まるで自宅ヘリポートのようだ。
玄関脇にポンプ車が停車している自宅に入る。迎えは誰もいない。

患者は1階のはず。
予想通りの光景だった。大男たちが CPR を行っていた。
「ドクターヘリ光銭です。そのまま続けて」光銭医師がリーダーを宣言する。
「心電図波形を確認する。離れて・・・・PEAだ。CPR続けて」

11時44分、わずか1分後に満を持して東救急隊の河原救急救命士が到着した。
リーダーを交代する。
河原救急救命士は、救急医に絶大の信頼がある。
「血管確保して車内収容」河原救命士
医師が二人がかりで血管を捜すが、うまくいかない。
「先に車に収容する」すかさず河原救命士が決断する。

11時46分、ドクターヘリ通信司令室のホットラインが鳴った。
CS はフライトプラン報告の電話中だったため、居合わせた私が受話器を取った。

青森市消防からだった。
「八甲田山萱野高原で意識障害の男性。ドクターヘリ出動できるか。救急隊は現着前」
「青森県ドクターヘリ、現在別事案に出動中。調整できるか少し待ってください」

(続く)


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