飛行機墜落! 災害現場の医療活動ふたたび

2010年03月19日 21:44

コード・ブルー 2nd season も終盤の大詰めを迎えています.
予告通り,飛行機墜落の大災害発生です.

といっても,災害医療の基本については,昨年1月のスペシャル編の解説でも書きました.

コードブルーで学ぶ 災害医療の基本その1


コードブルーで学ぶ 災害医療の基本その2


読み直すと,どちらも懐かしい記事ですが,今回のドラマにも通じる普遍的な内容です.
ちょっと説明が多くて大変かも知れませんが,ぜひ一度は目を通してください!


今回,第一陣は三井・藤川・冴島でした.藤川先生が先発隊!
そしてピストン搬送での第二陣が橘・藍沢・緋山となりました.

森本先生は,拠点病院の統括役に入ったようですね.
このような大災害の場合,早とちりや誤解も含め,実にたくさんの情報交換が行われます.
そんなときに情報の窓口担当がコロコロ変わると,非常に困るのです.
ですから,留守番も含めて現場に行かないでERを守る役割は絶対に必要になります.CSとも阿吽の呼吸で適任??


さて先発隊は,現場の指揮隊に先導され情報提供を受けながら(走りながらのブリーフィング!),現場救護所となった体育館へ飛び込みました.

中は阿鼻叫喚の地獄絵図です.
救急隊やレスキュー隊はたくさんいますが,広げたブルーシートの上に運び込むのが精一杯の状況にみえます.この状態では,救護所ともいえない状態です.

メンバーが圧倒されるなか,藤川先生が素晴らしい提案をしました.
そうです,治療は後続隊に任せ,まずはトリアージです.魔法の呪文【CSCATTT】のTも,トリアージから始まっていました.
これは非常に冷静で,状況を良く把握したうえでの判断と思います.ピストン搬送で後続チームが来ることを踏まえ,先発隊としてトリアージを担当すると判断できたのです.

第二陣の山Pも,後発隊として充分なリーダーシップを発揮します.
無秩序に運び込まれる傷病者を整理して効率的な治療を展開するため,現場救護所の立ち上げを宣言したのです.
多くの傷病者が一度はトリアージを受けて緊急度の判断が付いていますから,トリアージタグの色別に傷病者を集めるよう指示を出していました.そして,もっとも緊急治療を要する赤タグのエリアに医療資機材を集める指示もしていました.

このことによって,無秩序だった体育館の中に現場救護所が立ち上がり,診療効率が飛躍的に改善するのです.また,黒タグが付けられた傷病者も周囲を囲ったエリアに集めることで,人目から守られます(その意味では,遺体安置所という看板はいただけませんが…)

実際に画面では,これ以降カーテンの仕切りや診察ベッドなどが映るようになりますし,赤タグが付いた傷病者の治療に医師が専念できるようになります.
このような現場救護所の立ち上げは,決まったルールなどありません.すべて現場の状況次第ですから,すばやい決断力と実行力が必要なのです.
さらに山Pは,救急隊や警察との情報交換を開始するなど現場の状況把握も抜かりありません.橘先生も任せっきりにするワケです.


・・・続きは次回に.


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