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症例その3-2:災害医療の基本その2

2009年04月20日 22:15

◆災害医療の基本を,ドラマ「コードブルー」で学ぶシリーズその2です.

魔法の呪文,CSCATTTの解説を続けましょう.

■3つ目のCはCommunication,つまり通信手段を確保することです.
前にも書いたように,災害現場では情報伝達が常に大きな問題です.情報を届ける手段は制限され,届いた情報を確かめる方法もなく誤解やデマが混じることもあり,かえって疑問や不安が増幅されたりします.

ここで,もし災害の発生現場に居合わせたら,どんな情報を伝えれば良いのでしょう?これにはMETHANEという有名な語呂合わせがあります.項目の頭文字を並べたものですが,例えば...
  Major incident大事故災害:「姉さん,事件です!!」
  Exact location正確な場所:「○×△町近くの交差点で」
  Type of incident災害の種類「大型トラックがビルに突っ込んだ!」
  Hazard危険「現場にガス漏れや火災などの危険はなく」
  Access到達経路「交差点東側は通行不可,西側から現場に入れます」
  Number of casualties負傷者数「怪我人がビル内にまだ数人いるようです」
  Emergency services緊急サービス「救急車が4台は必要です!」
という感じで情報を伝えます.
METHANEは発災直後の情報提供ですが,この他の場面でも
  現場に入った直後に指揮官から情報提供を受けたり,
  最前線に入る者と後方支援をする者との通信を確保したり,
  あるいは危険情報や被災状況などを逐次確認したり,
情報伝達は活動期間を通してきわめて重要な命綱と言えるでしょう.

■4つめはAssessmentのA,評価という意味です.
ここまでのCSCまでを正しく踏まえたうえで集まった情報を基に,おおまかな事故状況を把握し自分たちが担当する業務を決定します.あるいは指揮官からの指示を待ちます.目の前のことに惑わされると,効率が悪いだけでなく,周囲へ悪影響があったり危険が迫ったりするのが災害現場です.

 翔北チームは,ここでも確実なステップを踏んでいます.
 三井先生と山Pは,現場指揮者から安全情報を含む事故概況についてブリーフィングを受け,最終的に自分たちが一番役に立ちそうな現場を選んだうえで活動を開始しています.決して,目に入った患者さんへ片っ端から治療を始めたりはしてませんでした.それは,シロウトのやることです.
 また,現場に入る前にさりげなくトランシーバーを取り出していたのはもちろん,Cの確保ですね.


コメント

  1. Daizochan | URL | mQop/nM.

    はじめまして、こんばんは、
    ホテルかと思いました。
    毎日の多忙な御勤めに頭が下がります。

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