FC2ブログ

痙攣重積 その4

2018年07月08日 18:06

私は、おいらせ救急に無線を入れた。
地上を走っているはずだ。
ドクターヘリとのランデブーポイントは三菱製紙工場駐車場。
そこに向けて走っているはずだ。
「八戸ドクターヘリ11よりおいらせ消防1どうぞ。
痙攣が止まっているなら、
ドクターヘリをキャンセルしてもいいですよ、どうぞ」
「・・・・」返答はなかった。

機長は
「着陸します」
駐車場には、吹き流しを上げた赤車が端に止まっていた。
EC135はゆっくりと、斜めに地上にむかった。

着陸の宣言のあと、整備長が左前ドアから降りた。
そして、後部左ドアを外から開けてくれた。
救急車はまだ到着していない。
メインローターは急激に回転数を落としている。
もう、4枚羽を確認できるくらいにゆっくりと回っていた。
機長は操縦席の天井にある、
ビールの栓抜きのような形のレバーを引いた。
メインローターのブレーキだ。
15秒後メインローターが止まった。
我々は外に出た。
5秒後に救急車のピーポーサイレンが近づいてきた。
痙攣が止まったのなら、ドクターヘリキャンセルでいいよ、
と救急隊に無線を入れいてたが、
その返事はなかったことを思い出す。
安定しているのか、
それとも悪化か。
無線に出られないこたは、
心肺蘇生中なのか。
痙攣は心室頻拍の症状だったのか。
最悪のことを念頭に入れる。
(続く)


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://doctorheli.blog97.fc2.com/tb.php/2716-f9409cd0
    この記事へのトラックバック