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冬の5回出動 その7

2018年04月03日 18:12

つじつまが合わないことを言い続ける男性をバックボードに救急隊と共同で固定した。
12時29分、患者を収容したドクターヘリは工場を離陸する。
上空では、止血剤のトラネキサム酸を注射した。
12時34分。八戸ER着陸。
そして、男性は、ヘリポートから直接CT室へ移動した。
現場で予想した通り、脳損傷だった。
・・・・・
5回目
14時54分ドクターヘリ要請が来た。
「屋根の雪下ろし中に屋根から墜落」
雪国では、大雪が降ると、屋根に雪が積もる。
屋根に積もった雪が、勢いよく落ちると、
周囲の通行人に当たりケガを負わせるので、
ある程度雪がゆっくり落ちるように
屋根に雪の滑り止めを付けている古い家屋がある。
この場合、
大雪が降ると、屋根に想定以上の雪が積もり、
家の柱がきしみ、
家のドアやふすまが開かなくなる。

最近の住宅では、屋根を平に作り、
積もった雪の自重で、自らゆっくり融けるように細工してある。
この場合は、やはり想定以上の雪が急に積もると、
屋根の重みで、室内のドアが開かなくなる。

普段雪が自然に滑り落ちるような屋根でも、
毎日零下の気温が続くと、
屋根に積もった雪が融ける暇がなく、
屋根と雪は凍った状態で密着する。
したがって、気温が上がるまで雪は屋根から落ちない。

古い家屋で屋根の雪の重みで、
家屋が倒壊したというニュースを数年一度は聞く。

このような、雪国の屋根と、大雪の事情がある。
だから、大雪が積もると、
屋根の雪を下す作業が必要になることがある。
特に古い家屋では。

しかし、屋根から雪を下すことを仕事にしている人は、
命綱、ヘルメットを装着しているが、
多くの、素人は、無防備で屋根に上る。
そんな時に、屋根から墜落する事故がよく起こる。
そして、犠牲者は高齢者が多い。
(続く)


コメント

  1. 名無しさん | URL | -

    その3が…

    いつも楽しく拝見しています。
    このシリーズの「その3」が抜けているようなのですが…。
    アップしていただけたら嬉しいです。

  2. コン | URL | JalddpaA

    冬の5回出動の2と4の間に3を入れました。ご指摘ありがとうございます。

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