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25歳CPA その2

2017年04月14日 18:08

兄の大きな声で助けを呼ぶ声に、家族は部屋に集まった。
兄は胸骨圧迫中だった。

弟は大学生で、たまたま八戸に帰省中だった。
タバコは吸わない。
品行方正な大学生だ。
3歳違いの兄は全力で胸骨圧迫をした。
父親が部屋に近づいた。
胸骨圧迫を父親、
マウスツーマウスを兄が行う。
母親は、救急車を迎えるために玄関に出た。
6:02救急隊は自宅に到着した。
患者は弟。
救助者は父親、兄でCPR中だった。
隊長は頸動脈を触ったが、脈なし。
CPRを中断するように父親に言った。
父親の呼吸は弾んでいた。
隊長は観察する。
脈波触れない。
呼吸は顎がわずかに上がる
死戦期呼吸だ。
隊員は同時にAEDのパッドを貼る。
隊長は父親にCPRを再び始めるように言った。
呼吸補助はバッグバルブマスクで行う。
6:05運命のAEDが作動した。
「離れてください、ショックが必要です」
石橋隊長はしめたと思った。
ショックが必要ということは
心室細動だろう。
現場で心室細動なら、かなりの確率で救命できる。
たとえ、現場AEDで心拍再開できなくても、
八戸救命へ運べばPCPSで社会復帰させている患者を何人も見てきた。
心室細動は幸運だ。
運が悪いのは午前6時、ドクターカーの運用していない時間だ。
さらにこの場所は、ポンプ車ピックアップドクターカーで出動してそれほど利点はない。
(続く)



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