気胸 最終

2017年02月21日 18:00

致死的胸痛の原因はほかにもある。
特発性食道破裂だ。
飲酒後の、嘔吐が誘因となるのが、特発性食道破裂だ。
男性は、嘔吐していないので、
食道破裂ではない。
特発性食道破裂の診断は胸痛発症前の嘔吐のあるなしで決める。

致死的胸痛の肺塞栓は、すべての致死的胸痛が否定されたときに、
まず考える。
なりやすい人は決まっている。
ガン、
下肢、骨盤の大けがの数日後、
安静や臥床することが多いとき、
下肢からの持続輸液、
経口避妊薬。
この男性にはどれもあてはまらない。

肺塞栓になる前には、
多くの患者は、下肢に血栓ができる。
鼠経の静脈のエコー検査をしたが、
鼠径部の静脈に血栓はない。

肺塞栓の原因となる下肢静脈の血栓で下腿に痛みが出る。
下腿を握ったが痛みはなかった。

ということは、
ここまでで
致死的胸痛はない。
胸痛の原因は気胸だ。
しかし、CTで大動脈解離がないことを見る必要がある。
致死的ではないが、
進行する気胸なので、
すぐに胸腔ドレーンを入れた。

CTで大動脈解離はなし。

男性は、胸腔ドレーンを入れて、呼吸器外科に入院となった。
最初は、胸腔ドレーンをからの血液はわずかに出ていた。
ところが
入院後数時間で、胸腔ドレーンからの血液流出が増えた。
自然気胸では時々ある。
出血することが。
1Lを超えた。
止血手術が必要となる。

男性は夕方前に手術室へ移動した。


気胸 完




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