工場で墜落事故 その2

2017年02月10日 18:00


藤田医師が患者に接触する。
声は出ない。
呼吸は、胸がよく上がる。
橈骨動脈は弱い。
手は握る。

救急隊の処置がよかったのか
意識は
改善している。

藤田医師は、
呼吸音を聞いた。
問題ない。
救急隊長に出発を進言した。
「八戸ERです。
出発おねがいします」

ピーポーサイレンを鳴らし、
救急車が出発した。

最近の欧米の論文によると、
外傷患者で、
現場で処置をしてもしなくても
救命率はかわらない。
さらに、意識が昏睡状態の頭部外傷では、
現場で気管挿管するのとバッグバルブで換気しながら病院へ向かうのでは、
気管挿管するほうが救命率が低い。

八戸では、
ドクターカーの現場の滞在時間は平均2分だ。
論文で協調している、
現場滞在時間を長くして処置することはしていない。
ドクターヘリの現場滞在時間は14分だ。
こちらも早い。
八戸のドクターカーでは
現場で処置に費やす時間を短くして
救命率を上げる。
入りながらできる処置は走りながら。
だから、
時には、
気管挿管を走りながらおこない、
チューブ固定が終わった瞬間に、
病院正門到着したということもよくある。
(続く)


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