サンダーバード作戦南部町 その3

2017年02月01日 18:25

1名は、第一救急車で八戸市立市民病院救命救急センターへ向うつもりだということは
後で知る。
これから接触するのは、
高齢男性CPA.
挟まれ現場から救出されたばかり。
さらに一人は、まだ挟まれている。
こちらも、ドクターヘリ隊が接触予定だ。

私たちは、
救急車内のCPAに接触する。
PEAだった。
胸部が動揺しているCPAだった。
蘇生可能なら、
3人で緊急処置する。
救命不能なら、
早めに梅谷医師を
3人目の挟まれ外傷未救出に向ける。

CPA男性に対して気管挿管は梅谷医師が決めた。
左胸が変形し、
左呼吸音が弱い。
この胸の外傷は気胸、
血胸、
心タンポナーデ、
を疑う。
経験からそう思った。
国内の外傷外科で第一線で仕事をしている医師では
私が最高齢に近い。
国内では最多経験者かもしれない。
患者にには
腹部膨隆もある。
腹部骨盤出血も予想された。

救急車内で左開胸手術を開始した。
左腕を挙上し、
左肋間を広げる。
「メス、テンブレード」私は工藤ナースに指示した。
メスには丸刃と尖った刃がある。
開胸手術には丸い刃を使う。
偶数番号が丸刃、
奇数番号が、尖った刃。
テンブレードは10番刃のこと。
NHKのERでもよく出る単語。
「テンブレード」
(続く)


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