そこが知りたい! 救急エコー 一刀両断!

2017年01月09日 18:40

また、書籍出版です。
電子書籍付き
単行本
2017/1/19発売
今 明秀 (監修,)
八戸救命の
伊沢朋美医師
田中航医師
伊藤慧医師
が執筆しています。
一刀両断_

序文を紹介します

「シン・エコー」
2002年,肺エコーが欧州でデビューした後,
世界中の救急医たちが,
胸水や気胸,肺うっ血,
肺炎などの診断で使い始めた.
それまで腹部エコーと
心エコーの達人だった先輩医師たちは,最初は冷ややかな目線をくれていたが,若手医師が器用に肺エコーで診断している診療風景を眺めて 焦り始めた.
新しい医療技術が出た瞬間,
ベテラン医師と若手医師に 差がなくなる.
腹腔鏡手術,
MRI,
外傷診療JATEC,
AEDのデビュー時,
概して若手医師のほうが新技術に早く対応してきた.

肺エコーは,
切れ味抜群のlight saberだ.
第5章を先に読め .
ジェダイたちがダースベーダ―に立ち向かうように,敵(病的肺)に向かってbeamを使え .

目の前の患者が低酸素,
血圧低下,
意識障害のとき,
医師たちは緊急処置を開始する.
そんな場面でエコーは大活躍する.
特にFASTとよばれる外傷エコーは,
内因疾患にも役立つ(第7章,第8章).

緊急エコーは術者に大きく依存する.
エコーは身体所見の追加所見と考えて
結果を解釈すべきだ.

皮下脂肪が厚い肥満女性に対しての
視診,聴診,触診,打診は
正確さに欠けることは周知されている.
エコーも同じだ.
治療や評価にかかわらない
あいまいな所見を時間かけて集めても無駄である.
陽性所見は診断を確実にするが,
陰性所見は解釈に気をつける.
脂肪が厚い患者は要注意だ.
第15章に書いてある.
脂肪は合衆国の敵(enemy of US)であり,
エコーの天敵だ(enemy of US).
 
スワンガンツカテーテルが診療に使われ始めた頃,
初代ゴジラが現れた.
そして災害現場で小型エコーが使われる時代に
シン・ゴジラが現れた.
映画のゴジラは大進化していた.
40年前はスワンガンツカテーテルで
循環血漿量を把握していた.
その後,
中心静脈カテーテルでCVPを測定するだけで
代用できことが言われ ,
今は心エコーと下大静脈エコーで
循環血漿量を非侵襲的に
十分把握できるようになった.
時代は進化してきた.
いや簡略化? 退化? してきた.
第6章には,
的を絞った心エコーと
下大静脈径の評価法が載って いる.
やっぱり大事なのは,
心エコー,
新エコー,
真エコー,
進エコー,
芯エコー,
信エコー,
シン・エコーだね.
 
本書は腹部エコーや心エコーを
上達する ためのテキストではない.
救急外来で「これだけ」のテキスト である.
これまでの「何となく」の
救急外来のエコー はシン・エコーになる.

八戸市立市民病院救命救急センター所長 今明秀



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