ドクターカー・ジェット機 最終

2017年01月21日 18:18

手術ガウンは村田医師と阿部研修医が着る。
大動脈遮断カテーテルを入れる体制だ。
頭側には貫和医師が入る。
ショックなら気管挿管が必要だ。
挿管チューブと薬剤の用意をする。
麻薬のケタラールと筋弛緩剤を用意する。
ナースは、急速加温輸液装置レベルワンを持て来た。
天井の赤外線加温器にスイッチが入る。
放射線技師が呼ばれた。
床には、出血に備えて、白い紙シーツが張り巡らされた。
長谷川医師は手術室に電話を入れた。
「腹部外傷の手術準備おねがいします」
濱舘医師は、輸血の在庫を調べた。
そして、O型血を取り寄せた。
山崎医師と野田頭副所長は、
開腹、開胸手術道具を揃えた。
荒川研修医は貫和医師のそばに着く

ERに電話が入った。
みんなが注目する。
「あと5分で到着、
手術の準備はできているか」
「はい、できています」

私は、ER自動ドアの外に出て、
救急車を待った。
臓器搬送時に降っていた雪は晴れていあた。

来た。
救急車がバックでER玄関に入る。
助手席から山本救急救命士が下りた。
「この救急車は労災外傷ですか?」私
「いえ、パークホテル卒倒です」山本救急救命士
もう一台が病院敷地内に入ったのが見えた。
あれだ。
「申し訳ない、向こうが重症なので、
向こうを優先させて」
「はい」
 2台目の救急車がバックでER玄関に入る。
ハッチドアが開けられた。
藤田医師と黒木研修医、吉田救急救命士が下りた。

患者は20分間の初期診療のあと、
手術室へ向かった。

勝負はtheatreで。
外傷学で、手術室をtheatreと呼ぶ。
劇場だ。
劇的救命は劇場theatreで。

ドクターカー・ジェット機 完



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