ドクターカー・ジェット機 その2

2017年01月16日 18:11

ドクターカー2号は八戸飛行場に向かった。
約15分で八戸飛行場についた。
すでに、中日本航空の白いサイテーションが駐機していた。
ドクタージェットで使う機体だ。

名古屋空港を朝離陸して、八戸に午前9時頃着陸した。
給油を終えて、エンジンンアイドリング状態だった。
尊い患者の命が別の場所で別の患者にリレーされる。
ドクターカーからジェット機、そして消防ヘリコプターへ。

・・・・・・
肝臓は二つに分けられて二人の肝臓不全患者に移植される。
小さな左部分は大阪大学で10歳未満の子供に、
大きな右部分は名古屋大学で60歳代男性に移植される。

腎臓は二つある。
膵臓と腎臓は東京女子医大で30歳代女性に移植される。
残りの腎臓は八戸市立市民病院で40歳代男性に移植される。
眼球は弘前大学へ運ばれる。

肝臓を二つに分ける手術は難しい。
体から取り出してから二つに分けるので、
血管と胆管の区別がつかない。
細い管を全て糸で結んでから切離する繊細な手術が行われる。
肝臓は三沢空港から午後の定期便で伊丹空港に向かう予定だった。
しかし、二つに分離する手術に手間取った。
予定時間をオーバーしたせいで、三沢発のJALの時間が目前に迫った。

私は、その時間手術室から退室していた。
その問題に気付かなかった。
院長から私に電話がかかってきた。
「肝臓を三沢空港に運ぶための、
余裕時間がない。
タクシー移動だと、間に合わないかもしれない。
ドクターカーを出せるか」
「はい、いいですよ。
三沢空港までですね。
今すぐですか」
「10分以内」
「すぐ用意します」
ドクターカー2号はヘリポート横の車庫に入っている。
午前中に、心臓と東京大学の医師を乗せて
八戸空港に出動したばかり。
日常救急はドクターカー1号で藤田医師が今日の当番だ。
2台あるドクターカーは
医師が救急、緊急と判断すれば
使える。
正確にはドクターカーV3を加えれば3台だが。
(続く)


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