産婦人科医院へドクターカー 最終

2017年01月03日 11:25

新生児は娩出済みで、
加温装置に下で、
手足を動かし、
早い呼吸だった。
背中をやさしくこすると、
泣き声が聞こえた。
聴診器を胸に当てて心拍数を数える。
100回以上はある。
新生児では、
心拍数が100回以下では、
人工呼吸が必要となる。
その必要は今はない。

担当医が言うには、
分娩直後は仮死状態で、
人工呼吸を行ったという。
5分後には、心拍数が正常化したという。

早産、低体重、臍帯脱出で危ない状態だった。
佐々木医師は、新生児に対して慣れた手つきで診療した。
DSCF1392 - コピー

一方、妊婦の方は、
出血が続いていた。
「麻酔をお願いしたいです、今先生」
彼とは旧知の仲だ。
「もちろんOk」
わたしは、妊婦の頭側に移動し、
バッグバルブマスクを顔に当てがった。
外回りの看護師は白衣を着ているのですぐ区別できた。
よく動いていた。
私は、麻酔薬、麻薬の注射の指示を彼女に出した。
そして、「薬の準備はゆっくりでいいですよ。
待てますから」
見たこともない他院の医師が現れ、
鬼気迫った声で、指示を出したら、
看護師たちは緊張で、
間違いを犯すかもしれない。
こんな場面では、
急いでいても、
声は優しくしないといけない。

鎮静麻酔薬と鎮痛麻薬が入ると、
それまで、目を見開いて、眉間にしわを寄せていた女性だったが、
安らかに入眠した。

手術は順調だった。
皮膚を縫い終わったころに、
私は患者に声をかける。
「〇〇さん、帝王切開終わりましたよ」
すると、驚いたような表情で開眼した。
周りにいた看護師のが驚く。
すかさず私は担当医に言う。
「絶妙な、麻酔覚醒ですね、いかが」
「すばらしいです」
私は、担当医とゴム手袋のまま握手して、
分娩室から階下に降りた。
ドクター1号は私を待っていてくれた。
ちょうどクベースが到着し、
新生児が収容された。


産婦人科医院へドクターカー 完

・・・・・
新生児蘇生と産科救急講習会(BLSO)は
2017年1月21,22日
八戸市立市民病院で開催します。
受講生募集は締め切りました。

2018年は
1月20,21日に予定しています。
受講希望者は、3か月前に当院ホームページをご覧ください。

DSCF4038 (500x281)
中核市八戸


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