フレイルチェスト動揺胸郭 その3

2016年12月16日 18:59

3人は、救急車内で診療を続ける。
伊沢医師が、イソジンで消毒した。
メスで、左の第5肋骨の上に切開した。
3cmくらい。
ペアン鉗子で皮下を開き、
肋骨の上で肋間筋を剥離する。
今度は、ペアン鉗子の先を閉じて、
胸壁に垂直にあてがい、
胸壁に押し付ける。
胸膜を貫くと、
抵抗が抜ける。
たまっていた空気が出た。
親指くらいの太さのチューブ32Fを
から金属槍を抜き、
やわらかいチューブを鉗子で持った。
先ほど開けた、
胸壁に穴へチューブを誘導した。
胸腔ドレーンを成功。
チューブから血液が流れた。
骨盤にも圧痛があった。
こちらは
骨盤骨折を疑う。
胸と骨盤、頭部、の重傷多発外傷を考えた。

骨盤固定装具の
サムスリングを着けた。
オレンジ色のバックボードに固定された
男性には、
痛み止めの麻薬が注射された。

止血薬のトラネクサムを注射した。

救急車は16時54分、
八戸ERに到着した。

救急車内で、
診察を終了していた二人の医師は、
ERを経ないで、
直接CT室男性を運んだ。
全身CT検査が行われた。

肺挫傷は予想より悪かった。
肋骨はほぼすべて折れている。
輸血が始まる。

ERにもどり、
気管挿管し、人工呼吸を始める。

男性は、救命救急センターに入院した。
(続く)



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