「救急医だからできること」その5

2016年12月05日 18:22

救急後期研修医募集中です。

救急医だからできること
それは救命救急治療です

重症患者の生命を救うため、初期治療から集中治療まで一貫した診療スキルを持っている。

重症患者を救命するためには集中治療の知識とスキルは欠かせない。
集中治療の知識とスキルがあるからこそ、
重症患者に対する初期診療の質が高いのが救急医。
集学的治療は救急医の得意とするところ。
・・・・・・
男性
来院2日前、37.5℃の発熱と倦怠感あり。
前医受診し、感冒薬処方で帰宅。
来院1日前、38℃の発熱、めまい、
持続する胸部の鈍痛があり前医を自家用車で再受診。
前医に入院し、点滴開始。
来院当日、採血結果、心臓超音波所見、ショック状態から、
心筋梗塞疑いと診断され、八戸ERへ救急車で転院搬送となった。

冷汗あり。
呼吸音、心雑音異常ない。
両下腿に浮腫なし、
検査結果から
心機能低下による心原性ショックと考えた。
昇圧剤投与のための準備段階で、
脈拍が遅くなる。
徐脈出現だ。

そして徐々に脈拍伸びていき、
心停止PEAとなった。
救急医たちはすぐに
CPR開始。
運がいい、
30秒ほどで心拍再開。
さらに
体動・発語あり。
CPRは終了した。。
二回目の心停止に備える。

急性心筋梗塞または心筋炎による
心原性のショックに対して、
人工心肺PCPS導入を決定した。

心停止PEAからの自己心拍再開後にも関わらず、
意識は良い。
意識あるままでPCPS確立の方針とした。

右鼠径部を1%キシロカインを用いて局所麻酔を行い、
右大腿動脈と静脈にそれぞれチューブを入れた。
PCPSによる循環確立に成功した。

その後に心臓カテーテル検査を循環器医師が行った。

心臓冠動脈造影では、冠動脈に狭窄病変はなかった。
先行症状や症状経過の速さ、
身体所見・検査所見より、
心筋炎による重度循環虚脱(劇症型心筋炎)と診断した。

さらに大動脈バルーンパンピング装置を挿入する。
そして救命救急センターへ移動した。

男性は口渇感を強く訴えていたが、飲水は可能だった。
入院後
完全房室ブロックによる徐脈が出現した。
危険な徐脈だった。
脈拍は50bpm→30bpm→20bpmと変化していった。
普通なら危険。

だが、PCPSは作動しているので大丈夫。
その後
心機能回復まで数日かかった。
回復まで対症的に加療した。

そして
31日目 自宅へ独歩退院

劇的救命だ。

・・・・・
重症患者の救命治療、得意なのは
救急医。

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