北に南に2機 その6

2016年10月31日 18:47

救助隊は車両の屋根とドアを切り裂き、
オイルジャッキでつぶれた運転室を広げて、
挟まった二人を救助する再中だった。
青森県病の花田フライトドクターは、
輸液を開始していた。
2名には輸液が入っていた。
長時間の狭圧でクラッシュ・圧挫症候群が起こる。
それらは、救助後に高カリウムで心停止することがある。
だから、カリウムを減らすために、
尿量を稼ぐ。
尿を出すために、輸液をする。

着陸から16分後に、男性2名は救助された。
1名は青森県病ヘリチームに、
もう一名は八戸チームに。

患者をそれそれのヘリに収容した。
機長が同士が声をかけていた。
「同時にエンジンを回すよ。
先に八戸が離陸して頂戴」

私は、後日同時にエンジンを回す理由を機長に尋ねた。
「機体はメインローターに強い風は当たると、ばたついて、
時に羽が壊れる。
メインローターが一番不安定なのが、
地上待機中の時。
高回転で回ると、風が当たっても、羽は壊れない。
風を追い返す。
だから、羽を守るため、同時にエンジンを回しました」
「八戸ヘリが先に離陸したのは、
風に向かって離陸する進行方向に八戸ヘリがいたから」
だそうです。
2機にEC135は20m離れてメインローターを回転させていた。
2機のエンジンはシンクロして
いつもと違う音の聞こえた。

救助後、14分で八戸ヘリは患者を収容し離陸した。

患者の特定の危険が大きいので傷病の詳細は載せません。
ご了承ください
(続く)


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