頸部外傷サンダーバード作戦 最終

2016年10月24日 18:19

ERでは、ショックに対して、
気管挿管を行う。
輸血を行う。
手術室の準備はできていた。
野田頭副所長は、手術室へ男性を移動させた。

眩しい光と、柔らかい室温。
手術台に男性は寝かせられた。
手術が始まった。

頚動脈が切れている。
現場でのペアン鉗子は上手に頸動脈を止血していた。

脳動脈の半分が血流が止まっている。
早く、再会させないと、
後遺症が残るかもしれない。
脳梗塞が起こる。

野田頭副所長は
手術室で、頸動脈をつなぐ手術を行った。
ガラスで切れた頸動脈であったが、
ガラスは更に奥にも突き刺さっていた。
神経にも。

・・・・・・
そして、
一か月後
患者は退院した。
声がかすれる、
飲み込みがうまくない、
疲れやすい。
後遺症はわずかに残った。
だが、頸動脈が切れたことによる、
脳梗塞の症状は全くなかった。
幸運だ。

野田隊長が現場で接触した
バイタルサインから計算した予測救命率は
85%。

八戸ERに入室したバイタルサインからの計算では
98%

助かって当然だが、
救急救命医士がショックの輸液をできない時代だったら、
ドクターヘリがなかった時代だったら、
輸血が事情が悪い地域だったら、
そんな、逆境だったら、
遠隔地で発生した子の事故、
男性の命は危ない。

劇的救命の判定にはならないけど、
機能障害は抑えられた。

救急救命士の判断と処置とスピードが、
光っていた。

頸部外傷サンダーバード作戦 完
・・・・・・・
救急活動のあらましは概ね正確ですが、
会話の言い回しは、推測です。
お許しください。



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