サンダーバー作戦 県境 その7

2016年09月15日 18:40

10秒後、ドクターカーから医師がドクターヘリに乗り込んできた。
期待通りにい後ろの開いているドアから。
「血糖良し、E1V1M4,循環良し。ルーと確保をお願い。」
『原先生、外傷はないけれど、超音波見て』
『西川さん、次は心電図12誘導』
「隊長、血圧上肢左右差見てね」
『家族から病歴聞いて、
意識障害の鑑別で、前に進めないでいるから』
「機長、ヘリ搬送するよ、収容先は八戸救命」
「隊長、ヘリへはどうやって移すか指示を頂戴」
「まず、外へ出して、救急車ストレッチャーで移動します。
道路路肩と、緑地帯の境界の高さ50cmの杭を挟んで、
ヘリストレッチャーに平行移動させます。」
「OK」
「ワーファリン飲んでいます。小松内科かかりつけです。」医師
「心電図12誘導は幅が狭いQRS、RR間隔絶対不整、心拍数遅い、P並み不明。やっぱり心房細動だ」医師
「それじゃ、血栓が飛んだ?」医師
「脳塞栓?そうか、心臓発作じゃなかったんだ」私
「原先生と私はドクターヘリ、光銭医師は,ドクターカー。家族を一人乗せて病院へ帰って。途中で詳細な病歴を取ってね」
10時10分青森県ドクターヘリ現場離陸。
上空で調べた鼓膜体温は35.5度だ。低い。
太平洋の水温は16から18度くらいのはず。
ウェットスーツで作業していたとしても、
体温は下がって不思議はない。

EC135の室内温度は、曲面ガラスに太陽の光を浴びて、偶然高めだった。
八戸ラッピドドクターカー現場出発
10時14分八戸市立市民病院へリポート着陸
ERへ移った。
頭部CT撮影は問題なし。
心エコーは大きな異常なし。
少してドクターカーが到着した。
(続く)



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