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出動先から心電図送信 その4

2016年06月10日 18:54

腰をかがめて、プロペラの下を通過する。
着陸直後は、高回転でプロペラが回っている。
プロペラは4枚。
だが、回転が速いのでほぼ透明に見える。
プロペラの半径より十分に出てから上体を起こす。
そして、後ろを振り向く。
伊藤研修医、工藤ナースが続いていることを確認する。
その間、整備長はドア付近で見守ってくれている。
ときに、不都合なことがあれば、すぐに助けてくれる。

救急車は左前方にいた。
消防隊が1名救急車のそばにいる。
こちらこちらと手招きしてくれた。
私が左側面ドアから、
二人は後ろハッチドアから救急車内に入った。

男性は救急車ストレッチャー上で、腰を曲げたり、足を延ばし足り、
寝返りを打ったりと、絶えず動いていた。
会話可能で、気道は保たれていた。
呼吸数は早く、
経皮酸素飽和度は100%。

ただならぬ様子は、直感で
心筋梗塞か大動脈解離だ。
私は、痛み止め
麻薬を使った。
それから、鎮静に入る。
鎮静剤を使いすぎると、
意識消失し、
呼吸が止まる。
そうなれば気管挿管するのだが、
今この患者は上手に鎮静すれば、
ドクターヘリで運べるし、
気管挿管も必要ない。
麻薬に続いて、
ミダゾラムを5mg静注した。
患者の体動は治まった。
ようやく心電図12誘導検査をできる。
伊藤医師と共同で、
心電図12誘導電極を張った。
心電図12誘導はタブレットに映し出された。
心筋梗塞に特徴的な、
STが上がっていた。
やはり心筋梗塞だ。
直ぐに、インターネット回線で
八戸ERへ伝送する。
血圧は97.
呼吸数は27.
脈拍は59.
ニトログリセリンを使ってみる。
(続く)


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