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すべて同時 その3

2016年04月11日 18:40

11日後、発熱が収まらない。
おかしい。
外傷患者が命を落とす感染症は、2週間目によく来る。
積極的な検査と治療が必要だ。
抗生剤だけでは後手に回る。
「CTをとりました。膀胱がおかしい。尿路感染症もある」
「もう一回、膀胱造影をしよう」私

血管造影室へ連れて行った。
膀胱造影は、患者の体を斜めに傾ける必要がある。
血管造影室なら、レントゲン器械が自ら傾くので、
患者に負担はない。
造影剤と生食を混ぜてフォーリーから注入した。
通常外傷膀胱造影は300mlから400ml入れる。
「あっつ、破裂している」
「おかしい、最初の日に、膀胱造影したのに・・・」私
「どうしますか、通常、後腹膜の膀胱破裂は、
フォーリー入れルだけで治る」
「いや、2週間目になり、この、敗血症状態はまずい。
後手にならないために、今日直ぐに手術する」私

1時間後、膀胱を縫合する手術を始めた。
わずか、5mmの孔だった。
骨折のとがったところが孔を空けた様だ。
薄く破れかかったところが、
2週間目に穴として見つかった。
・ ・・・
翌日、発熱はない。
「よかったです、これで救命できます」
「外傷管理は、ガイドライン通りにいかないものだよ」私
(続く)


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