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手術室以外で手術、ERでPCPS装着術 最終

2016年03月01日 18:10

20時30分家族に説明した。
「峠は越えましたよ。
人工心臓ははずしました。
しかしいま、腎臓の治療を始めています。
透析です。
意識が戻るのは、まだ先です。
透析は1から2週間必要になります。
急性腎不全ですから。
永遠に、透析が必要になることはありません」

無尿の男に、透析の器械がつけられている。
MEの畠山がベッドサイドで、透析器械を監視している。
「持続で除水ナシです」

カップ麺で血糖値をあげて、元気が出た主治医の安部医師は、
電子カルテに一日の詳細を記載している。

「そろそろ帰るから」午前2時、安部医師に言い残して私は帰宅した。
疲れたので、タクシーで帰った。
歩けないから。


翌朝。
回診で、血圧、体温、呼吸数がうまく行っていることを確認した。
腹部膨隆がある。腹部を押すと、痛がる顔になる。
「もしや?」心臓停止、低体温ショックが長く続くと腸が腐ることがある。
「エコーと腹腔内圧測定を」私の声
腹腔内圧は、膀胱内圧とほぼ等しい。
正常は10mmHg以下。20mmHgを越えると、手術などを考える。
「14mmHgです。大丈夫です」安部医師の声

3日目
尿が出始める。
5日目
まだ、意識は戻らない。
7日目気管切開。
9日目高気圧酸素療法開始。脳に酸素を吹き込み、何とか意識を戻したい。
12日目笑顔あり、気管切開で声は出ないが口パクで、会話をします。
じゃんけんもできます。

「父ちゃん、がんばったね。
生きてるよ。
早く元気になって家に帰ろう」
74歳の奥様は顔をもみくちゃにして泣いて喜びました。
「ここまでくれば、生きますよ。
よかったですね」
しばらくの間、奥様は私の手を握って離してくれなかった。


手術室以外で手術、ERでPCPS装着術 完


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