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手術室以外で手術、ERでPCPS装着術 その5

2016年02月29日 18:09

「離れてください。かけます。ショック」昆祐理医師が叫ぶ。
PCPSが回っているので、ショック後の胸骨圧迫はいらない。
「心拍再開。ショック一発だ」昆医師の声
12時15分体温32度。
意識レベルはE4VtM5.
開眼している。痛み刺激で手が逃げる。
腕は元気よく動く。
「それじゃ、脳の評価をCTで」私の声
ドルミカムで沈静して、頭部CTへ移動する。
PCPSはバッテリー駆動にする。

PCPSによる体温の加温と心拍出の補助は有効だった。
14時には34度台になった。
脳のCTは問題なく、心電図の繰り返し検査も問題なしだった。
低体温症に特徴的な、Jwaveは消えてきた。

14時30分救命救急センターに入院した。

「これなら本日中に、PCPSを終了できるかも。
夕方5時くらい開始で、チューブ抜去の手術の用意して」私の声。

体温35.5℃、血圧105となっていた。よしいいぞ。
「無尿なので、持続透析を始めました」安部医師の声
「これでいい。体温が回復し、血圧が正常になればPCPSを終了するぞ。
体外循環ポンプをはずせば、血液還流量がふえて、血圧が上がるだろう」
「いま、昇圧剤を使っています。それが不要になる?」
「貧血の改善と、凝固障害の改善が必要だ。
もう一ふんばりだ、安部先生!」
30分後に、PCPSを離脱する予定とした。

28歳の安部医師は、カップ麺を買いに席を立った。
19時PCPSの離脱手術を開始した。
手術は救命救急センター集中治療室でそのまま行う。
手術室へは移動しない。

まず、チューブを抜く、
そけい部の動脈の血管縫合、
そして次に、静脈の縫合だ。
出血はなく手術はうまくいった。
予想通り血圧が120にあがった。
昇圧剤は切っている。
(続く)


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