手術室以外で手術 現場救急車で開胸手術 前編

2016年02月23日 18:25

ドクターカーV3を現場へ出動させ、
現場に停車、
そこで手術や緊急処置をおこなう。
手術室以外で手術は医師法に抵触?
と言う、新聞記事が2月11日のデーリー東北新聞に載りました。

緊急事態は、手術室以外でも手術を行ってきました。
もし、これまで行ってきた手術室以外での手術に問題あるのであれば、
困ったことになります。
我々の開発したドクターカーV3は
手術室以外で手術を行うために開発したドクターカー。
僻地で緊急処置をするものです。
病院付属の手術室でありません。

過去の手術室以外の手術の前例をシリーズで紹介していします。
・・・・・・


歩行者が車に跳ねられらた。
救急車が出動した。
同時にダイレクトブルーが鳴る。
ラピッドドクターカーに乗るのは丸橋医師と私
夜の街を、サイレンを鳴らして猛スピードで走るエスクード。
国道45号線は片側3車線。
運悪く、前方の信号は赤。
ウーウーサイレンを鳴らして、交差点に進入する。
すべての車線が停止した。
「ドクターカーが交差点を通ります」電子音が響く

八戸消防指令課から無線が入る。
「救急隊現場到着。男性1名。CPA.波形はPEA.」
「ドクターカーはあと3分で到着予定」丸橋医師は答える。
色白の顔にヘルメットが似合う。

広い片側2車線の道路の左路肩に、
銀色の車がフロントを道路標識にぶつけて停車していた。
フロントガラスはくもの巣状。頭部外傷のしるし。
患者の影は見えない。
救急車のハッチはしまっている。
患者は救急車に入っている証拠。

医師二人はエスクードを降りて、救急車のドアを開けた。
私はドクターカードライバーに伝えた。
「開胸手術セットが必要なとき、声をかけますから」
車内では、CPRが行われていた。
男性は60歳くらい。
胸郭が左で変形ある。
頭部は後ろで出血あり。
原因は、TAFなXXX?
気道は丸橋医師が気管ソウカンする。
「隊長、現場時間はいま何分?」
「15分近いです」
「それじゃ、車を出して」私

丸橋医師は車を走らせながら気管ソウカンする。
A苦労しながらだったが、成功。
胸の上がりはよい。
B頸静脈腫れなし。皮下気腫なし、呼吸音左弱い。
CPRの合間に胸を確認した。
C輸液路をとるのは私。それが失敗。
次も失敗。そして次も失敗。さらに失敗。
出血性死の原因は、腹部、骨盤、胸部だ。
ソケイからの点滴だと、腹部と骨盤から出血が増えるかもしれない。
腕に5回目で輸液路確保成功した。
アドレナリを1mg注射する。
FASTをする。
いきなり、心嚢液たまりあり。さらに左大量血胸。腹部はよし。
(続く)


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