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手術室以外で手術、ERで開腹開胸手術 その3

2016年02月20日 18:11

ERで着けたモニターでは、
心拍数190、呼吸数54、
腹部の超音波検査がもう一度する。
腹部出血が出ている。
「出血源は腹部だ」
大動脈閉鎖バルーンを入れる準備をする。
開腹、開胸手術の準備が始まる。
O型緊急輸血の準備が始まる。
人工呼吸開始するため、気管挿管を行う。
室温は上げられた。
大量出血用に吸引器が二つ並べられた。
八戸ER2ベッド周辺は、人でごった返す。

隣りにめまいの患者が寝ていたが、
カーテンを閉めて、事情を話す。

腹部が膨隆してきた。
「ヤバい、心停止するぞ、
大動脈バルーン閉鎖は、まだか」
「後、少し」
「バルーン閉鎖できるなら、
少し待つよ、できないなら、左開胸する
輸血はレベルワンで加温しながら入れてね」
「もうすぐ閉鎖できます。」
「それじゃ、開くよ、
心臓停止注意して、
頸動脈触っていて」
野田頭副所長は、小さなおなかに、
みぞおちから、恥骨まで、
一直線にメスを入れた。
腹膜は、ヒトサシ指で、ドスンと穴を開けた。
穴を指で広げ、
ハサミで上下に創をひろげる。
噴き出る血の色は、黒っぽかった。
黒いのは、肝損傷の肝静脈か下大静脈の可能性が高い。
野田頭副所長は右手を肝臓の表面に入れた。
「肝臓が砕けている。大きく」
わたしは、その言葉を聞いて
サテンスキー動脈鉗子を肝十二指腸靭帯に掛けた。
肝動脈と、門脈を閉鎖した。
「心停止です」
「胸骨圧迫して」
栗原医師は青いドレープの上から胸骨圧迫を始めた。
左開胸するよ。
円刃メスを持ち、左第5肋間開胸する。
開胸器を入れて、
肋骨と肋骨の間を開大する。
私の右手が入るくらい開いたところで、
心臓マッサージをする。
30回マッサージした後で、
心嚢を診たが、心嚢液は溜まっていない。
心嚢を縦方向に切開して、心筋を直接握る。
小さなおむすびくらいの幼児の心臓は停止していた。
再び、直接心臓マッサージを行う。
(続く)


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